今も昔も手をとって(JW 青)

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赤side

「だーかーらー！！小瀧！流星やって好きであんなんなってんのとちゃうねん！」

「いや！わかってるけど！」

「何とかするために入院してるんやろ？」

「でもっ！でも…っ！」

「流星が病気になって人まで変わったようになったのは俺らも悲しいよ。でも1番辛いのは流星やねん。今の流星は焦るのが1番あかんねん」

「……流星ちゃんと元に戻るよな」

「当たり前やん！だからそばで支えてやろ？」



俺がこんなに小瀧を説得してるのには訳がある。



あんなに抜け殻みたいやった流星は静かな環境でまとまって休めたおかげか、起きていられるようになって食事も頑張ってる。

言葉は少ないしぼーっとしとるけど、なんとか会話もできるようになってきた。



そこで流星から出た言葉。


「望……どうしてる？」




咄嗟に言葉が出なかった。
小瀧は1度も流星のお見舞いに来てなかった。変わってしまった流星に怯えているようで心配して気がかりなのはわかるんやけど、意識しすぎてあえて話題にもしていなかったのだ。


でもずっと一緒にやってきた親友である小瀧が来てくれないことは流星にとって気になるようで、ということで俺は今小瀧にお見舞いに来るように説得してるとこ。


小瀧は理由も分からず流星が病気になったのが受け入れられないんや。そりゃのんびりマイペースやった流星やからなぁ。

退院の話も出てきたしこのままやったらあかん。


「なぁ、小瀧？何度も言うけど流星は悪くないねん。流星も辛いんよ。お前の気持ちもわかるけど追い詰めるようなことは言わんといて」

「……やったら会わんほうが」

「お前もほんまは会いたいんやろ？」

「…………」

「ふふっ 素直になっとき」

「…会いたいけど……」

「俺と神ちゃんが一緒やから大丈夫やって！」

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