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紫side
「流星、ほらお金あるやん。大丈夫大丈夫、盗られてない」
「流星いつものうっかりやって！大丈夫やで」
「ちゃう……ちゃうの……」
「なにがちゃうん？」
「家……差し押さえられる……どうしよ……」
「差し押さえ！？」
「なに？借金でもしたん！？」
「流星が差し押さえられるほどの借金っていくらやねん」
「しゃっきん……してるかも……してるんや…どうしようどうしよう」
「落ち着きって！」
「これ1人にさせられへんわ。俺、家ついてく」
「「「「「俺も！！！！！」」」」」
車に乗せても流星は真っ青な顔してぶるぶる震えとる。涙目でずーっとブツブツ「どうしようどうしよう」と繰り返す。
のんすけはもう離れたところで泣いてる。流星がおかしくなってもうた。
家に入る前も鍵がない、盗まれたって騒ぎ出す流星をなんとかなだめてポケットから見つけ出して家に入る。
中はまあ予想してたけど荒れ放題……でも予想以上に酷かった。
全く片付けられてない部屋、足の踏み場もない。おまけに姿見を割ったのか枠の下に粉々になった鏡がそのままにされてる。食べた形跡もない。服も脱ぎ散らかされている。
さっきまで不安に震えていた流星は急に抜け殻のように静かになった。そのままペタンとソファーに座り込んで項垂れたまま動かない。
「流星？どうした？」
「具合悪くなってもうた？」
「……」
「流星？」
「これあかんて。病院行こうや」
「せやな」
「流星、一緒に病院行こう？」
「…………いかん」
「へ？」
「全然生活できてないやん。お前おかしいで？」
「……いかない。おかしくない…」
「おかしいって！！」
「…だいじょーぶ……」
「流星……」
どんなに説得しても流星は納得しなくて、結局その日はせめて鏡を片付けてある程度部屋も綺麗にして引き上げた。
帰り道みんな何も言わなかった。
これからどうしよう……
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ナツメ(プロフ) - mayuさん» コメントありがとうございます。大変嬉しいです^_^私も青さんが療養してるところは自分で書いておいてめちゃくちゃ性癖です笑 他の作品も頑張りますのでまたよろしくお願いします。 (2018年11月15日 8時) (
レス) id: 67a69ff4bd (このIDを非表示/違反報告)
mayu(プロフ) - いつも楽しく読んでいます。完結おめでとうございます。ナツメさんの作品は一つ一つが丁寧に描かれていてなおかつ更新も早くお話の展開もとても面白くて、まさに私の好きな病系そのものです。今回の流星君の話も弱っているシーンはドンピシャでした。新作も楽しみです！ (2018年11月14日 22時) (レス) id: f93234e159 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - しらたまさん» 読んでくださってありがとうございます！励みになります。今後ともよろしくお願いします！ (2018年11月6日 17時) (レス) id: 67a69ff4bd (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - これからの展開がとっても気になります！！更新頑張ってください応援してます(*'▽') (2018年10月30日 13時) (レス) id: 04ec2ee818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツメ
| 作成日時：2018年10月22日 13時
