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嬉しい―ちょっと訂正― ページ5

*平門視点*
Aの話を聞いて、あいつ等はどう思っているのだろう。
信じきれないだろうか。それか、よかったと安堵しているのだろうか。
それとも、俺と同じ気持ちでいるのだろうか。
この話を聞かされた時
生きていてよかったとゆう思い、それは嘘であろうとゆう思い。
俺の中にいろんな思いが混じり合った。

平「まったく…俺がこんなにも動揺するだなんて…らしくないな」
呟きながら俺は端末を取り出した。もう一人教えたい奴がいるからだ。

プルルルッ

朔『よう。平門。久しぶりだな』
平「久しいな。朔。前の説はどうも」
朔『おう。いいってことよ』
平「朔。少し話がある。驚かずに聞いてくれ」
朔『なんだ?』
平「俺たちは明日、緑の街『スエラメン』に仕事に行くのだが」
朔『ああ、そこにいる「東西南北」のリーダーさんと話するんだろ?
それがどうしたんだ?』
平「…そこのリーダーがAだという話だ」
朔『なっ…』
電話越しでもわかるように朔は動揺していた。それもそうだろうな。
なんせ、死んだと聞かされた昔なじみの人間が生きていたのだから。
平「言っとくが、これは本当の話だ」
朔『お、おう。そうか…』

朔『…なぁ、平門』
平「なんだ」
朔『平門はどう思ったんだ』
平「何をだ」
朔『この話を聞かされた時』
平「…お前はどう思った」
朔『俺は驚いたが、あいつが無事なんだって思ったらほっとした。』
平「そうか。…正直俺は何を思ったのだろうな
いろんな思いが混じり合って何を思っていたことすらわからない」
俺は拳を握りしめた。

朔『なぁ、平門…』
それがわかったのか、朔が話かけてきた。
朔『俺も正直ほっとはしているが、あいつのことどう思っていいのかがわからない。
けどな、これだけは言える。Aが生きていて嬉しいってな』
その言葉を聞いた途端俺は思った。

そうだ…俺も朔と同じで嬉しかったんだ。
安心や驚きより、ただ、嬉しかった。

なんだか胸のつっかえが取れたような気がした。
平「朔。ありがとう」
朔『おうよ』
平「ああ、あとそれとこのことは…」
朔『俺たちの秘密な。わーったよ。んじゃな』
朔からの電話が切れた。

A。
俺は、お前が生きていてくれて心の底から嬉しいと思う。

そんなことを思いながら、俺は通路を歩いた。

一方…→←聞きたいこと



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桜蘭華 - 東西南北は何と読むのですか? (2016年4月26日 3時) (レス) id: cb626cc090 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - なかささん» ありがとうございます!更新頑張ります!誰落ちなのかは考え中です。 (2013年5月24日 0時) (レス) id: 6b9232e734 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - tonkoさん。了解です。 (2013年5月20日 17時) (レス) id: 6b9232e734 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - あかりさん。教えてくれてありがとうございます。すぐ直しました。 (2013年5月19日 11時) (レス) id: 6b9232e734 (このIDを非表示/違反報告)
うさぱんだ(プロフ) - 面白いです。何回も何回も読みなおしちゃってます!これからも更新頑張ってください。応援しています。 (2013年5月19日 8時) (レス) id: 8b36b39373 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アンナ | 作成日時:2013年5月15日 0時

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