カーニヴァル〜もう一つの国家防衛機関〜

心配 ページ10

*ループ視点*
ル「…ったく、アイツ等心配すぎなんだよなぁ。大体ラグは男だろ」
そう、言いながらラグを探して、街をふらふらと歩く。

どうして俺がここにいるのかと言うと簡単なことだ。
約数分前。俺が鍛錬をしていると、いとこで上司であるAから
ラグが一人で街へ買い物に行ってしまったため、迎えに行ってくれとのこと。
俺たちは、街に降りるときは二人一組で行く決まりである。
理由は前にライトが能力者に襲われたからである。

…まぁ、アイツ等の場合それ以外の理由もあるわけだが。

とにかく、一人では危険なので俺が迎えに行くことになったのだ。

ル「しっかし、どこにいるんだか…」
買い物ならもう終わっているはずの時間帯だ。

もしかしたら、襲われたりしていないだろうな…

ラグは見た目が女っぽいせいか、いろんな男に捕まる。
そのため、本部全員が心配している始末。

いや、ないな。あいつは隙あらば、逃げられるからな

そんなことを思いながら俺は歩いた。
その時

ラ「俺は、男だああああああああああああ」

ラグの叫び声が聞こえた。

もしかしたら、男にでも襲われたのか？！

ル「…ッラグ！！」
そう思うと、俺はラグの声がした方向へと走って行った。

頼む…！！無事でいてくれよ！！

走りながらふと思った、自分はアイツ等と同じように心配なんだと。
そう思ったら、顔が自然とにやけた自分が恥ずかしかった。

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