第2話…1回目 急ぐ�� ページ7
＊
「Aっ！」
バンッとあの時と全く同じタイミングで屋上の扉を開ける。
Aはあの時と同じようにこちらを振り向いた。
俺の後ろから数人の足音が聞こえてくる。ということは、やはりギリギリだったのだ。
「Aっ、」
でも今回は大丈夫。
あの時よりほんの数秒でも早くAの元にたどり着けば、それで良いから。
この距離なら、確実に間に合う…！！
「A、っ！？」
地面を蹴って、Aに駆けつけようとした。
Aの腕を、絶対に掴んでやろうと思った。
けれど、もう足に力が入らなかった。
「はぁっ？何で…何で、ここまで来て限界感じてんの」
こんな事をしている間に、Aはっ…！！
正面を向くと、ちょうどAが落ちて行くところだった。
それも、嬉しそうに笑いながら。
「Aさん！！って、え？カルマ！？」
「えっ、おわっ！？カルマ！お前用事があったんじゃ…」
後ろからやって来たE組の奴ら。
Aの最期を間近で一緒に見たはずのメンバーは今回、Aが飛び降りてから屋上に駆けつけてきた。
何故こんなにも、俺の知っている今日とズレが生じているのだろう？
答えは簡単、俺が本来の道筋とは少し違う道を辿ったからだ。
そのせいで、今日という日にズレが生じてしまった。
「…ははっ」
何だそれ。
それじゃ、いつまで経ってもAを救うことなんて出来ない。
Aを救うには、後ほんの数秒早くここに来ないといけないのだから。
「お、おいカルマ？どうしたんだよ？」
「今回は間に合うどころか、手さえ伸ばせなかった…」
「えっ？」
一体何のために、ここまで来たわけ？
変えるためにここに来たんじゃなかったっけ？
変えるどころかこれじゃ、本来の未来より最悪じゃん。
「最悪…」
ーーカチッとどこかであの時計の音が鳴った。
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やま - わからないけどおもしろい (2016年2月12日 0時) (
レス) id: dd990da2c3 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん - なんかこの回はカゲロウでいすみたいですね！ずーっと回り続けているところとかが！！おもしろいです！これからも頑張ってください！！！ (2015年6月25日 18時) (レス) id: 783b5a0418 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 凄いですね！私が、かるま君なら自分が死ぬひ、終業式に行かず、屋上で待ち伏せしますね。(笑 (2015年3月29日 5時) (携帯から) (レス) id: 22660df1a6 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわ帽子(プロフ) - 春猫さん» コメントありがとうございます！例え略奪になってしまってもカルマ君の隣に居たくなりますよね！ほんとイケメンすぎるよ、カルマ君(( (2015年3月19日 23時) (レス) id: bf3996ce91 (このIDを非表示/違反報告)
春猫 - カルマくんを取らないで？(´・ω・`)?とるに決まってんじゃん(笑) (2015年3月19日 21時) (レス) id: 3b3ed60914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわふわ帽子 | 作成日時：2015年3月3日 22時
