第11話…10回目 起こす�� ページ34
ピクリ、とAの肩が動いた。
Aは無表情でいたけれど、内心動揺しているのがバレバレだった。
『それが、どうしたの？』
「あっれ〜？Aの好きなものでしょ？」
『そんな事ない。私は紺色とか、落ち着いた色の方が…』
「でも、白いワンピースが今気になってるんだよね？あの、椚ヶ丘駅近くにあるお店のやつ」
『何でその事知ってっ…！！』
ハッとして口を押さえても、時すでに遅し。
墓穴を掘ったね、A。
「好きなんだ。白いワンピース」
『…偶々、可愛いデザインのワンピースが白だったの』
「はい嘘。Aが教えてくれたじゃん。白色が好きなんだって」
『そんなの、私がいつ言ったの？』
「2ヶ月後にある、球技大会の前日に」
『…はい？』
ポカン…とした顔をした後、Aは笑い出した。
『あはは、未来の私がそう言うの？私白いワンピースが好きなんだよって？ありえないよ』
「どうだろうね〜？ま、その日になれば分かるんじゃない？」
『絶対にありえない。私が、赤羽くんにそんな事言うなんて』
「A、一つ教えてあげるよ」
そっとAに顔を近付ける。
それに驚いたAは、ぎゅっと目を瞑った。
「この世に、絶対なんて無いんだよ」
耳元で静かにそう言った。
えっ…とまばたきを繰り返しながら、Aは目をまん丸にして俺を見つめ返す。
「あれ〜、目なんか瞑っちゃってどうしたの？キスされるとでも思った？」
『なあっ…！？』
「あは、かーわい」
Aの顔が更に赤くなる。
そーいう風に照れた顔は、どこのAでも一緒だよね。
『も、いい加減にっ！』
Aがそう言いかけた時、次の授業を知らせるチャイムが鳴った。
わぁー、タイミングばっちり。
「次の授業何だっけ〜」
『……』
Aのその後の言葉を聞く前に俺は正面を向いて、何も無かったように振る舞う。
その事に若干ムッとした表情をしつつ、Aも前を向いた。
…これでAは、俺に興味を持ってくれたかな？
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やま - わからないけどおもしろい (2016年2月12日 0時) (
レス) id: dd990da2c3 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん - なんかこの回はカゲロウでいすみたいですね！ずーっと回り続けているところとかが！！おもしろいです！これからも頑張ってください！！！ (2015年6月25日 18時) (レス) id: 783b5a0418 (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 凄いですね！私が、かるま君なら自分が死ぬひ、終業式に行かず、屋上で待ち伏せしますね。(笑 (2015年3月29日 5時) (携帯から) (レス) id: 22660df1a6 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわ帽子(プロフ) - 春猫さん» コメントありがとうございます！例え略奪になってしまってもカルマ君の隣に居たくなりますよね！ほんとイケメンすぎるよ、カルマ君(( (2015年3月19日 23時) (レス) id: bf3996ce91 (このIDを非表示/違反報告)
春猫 - カルマくんを取らないで？(´・ω・`)?とるに決まってんじゃん(笑) (2015年3月19日 21時) (レス) id: 3b3ed60914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわふわ帽子 | 作成日時：2015年3月3日 22時
