【兵頭 十座】不器用ヤンキー彼氏の愛し方【摂津 万里】

story seven...♪*ﾟ ページ8

そんなに私のこと嫌いならわかればなしをきりださないんだろ。それすらめんどくさいのかな……。なんて、いろいろ考え事をしていると






「……い、おい、A」




肩を軽く叩かれて名前を呼ばれる。



『へっ？』








「何ぼーっとしてんだ」









『あっ、ごめ、ちょっと考え事……』









「ふーん。

てかさ、オマエの彼氏って兵頭だろ？」








『えっ、なんで知って……!?!』









「やっぱりな。
お前らの態度見たらわかるっつーの。あれでわからない方がある種の才能」









『う……』







「あー、なるほどなー。
兵頭が付き合ってるの隠す理由もなんとなく分かるわー」






『え!?なんで!?』








「本人に聞きゃあいいんじゃね」






『それが無理だから悩んでるのに……
そんなに私のことが嫌いなのかな……』







「それは残念ながらないと思うぞー」






『え？』






「好きすぎてってやつじゃね？」






『そう、なのかな……』






「そーそ。ま、あんま深く考えんな」






そういって綺麗なそれでいて男の人の特徴をもった大きな手のひらが私の頭をぽんぽんと包み込むように優しく叩いた。




私は突然のその万里の行動に驚いて少し目線を下に移したあと、そっと呟いた。



『万里にそうされるの照れるけどなんか落ち着く』








「……んだその顔、反則だろ……」






『ん？なにが？』





「……んや、なんでもねぇよ」






『そっか……。

よーし！！じゃあゲームやる？？』







「おう、そうだな」

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