【兵頭 十座】不器用ヤンキー彼氏の愛し方【摂津 万里】

story sixteen...♪*ﾟ ページ17

Aside




私は必死に走った後、息切れをし呼吸を整えるためとぼとぼと暗い細い道を下を向きながら歩いていた。


下を向いて歩いていたためきちんと前の視界が確認出来ていなく



ドンッ



と、すれ違う人にぶつかる感覚がした。



『っ、すみません……！』





私は即座に相手に顔を合わせず下を向いたままお辞儀をする。







お辞儀をし終わり、前に進もうとすると強い力でグイッと後ろの方向に腕を引っ張られる。








「おいおい〜、当たった相手には顔を上げてきちんと相手の顔を見て謝るってのが礼儀ってもんじゃねーのか？
それにキミのせいで服汚れちゃったんだけど？」







そう言われて私は顔を上げると

金髪の頭に、髪のはえねからは新しい黒髪がはえているなんとも奇抜なあたまをしたいかつい高校生ぐらいの男子が、

持っていた缶を指差し私に服のシミをわざとらしく見せつける人がいた。





『すいませ、クリーニング代……』






「あ？クリーニング代で許されると思ってんのかこれブランド……って、結構可愛い顔してんじゃん？ちょっと俺らの相手になってよ」






そう顎に手を当てまじまじと私の体をいやらしくみる不良。っぽい人








『えと……ごめんなさい、私急いでいるので』






「あぁ？ちょっとぐらいいいじゃねーかよ」






そう言われて無理やり車に乗せられそうになる。





やばいと思うも相手は男性。



女性の力ではかなうはずもないし、ましてや不良。


多少、一般男性より力がついていて振り払おうとしてもびくとも動かない。




怖くなって私は今出せる声を振り絞って



『いやっ、じゅ、うざっ、助けてっ……!!!!』



そう叫んだ。


その声と少し遅れたくらいに





ドカッ





と、鈍い音が横でした。






私は状況が判断できなくて少しポカンとしていると







「なんもされてねぇか？！A！

ちっ、こいつらぜってーゆるさねぇ……!!!」






そう聞きなれた声が聞こえた。

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