女子自転車競技部に入れなかった私はしぶしぶ男子自転車競技部の入部を決意しました。

テスト対策 ページ33

？「東堂さん、持ってきました。これでいいですか?」

茶髪の男の人が本を何冊か抱えながらやってきた
確か名前は……

東「ああ、マネージャーと会ったのは初めてだな。オレは黒田雪成だ。よろしく」

貴「あ、はい。よろしくお願いします」

ペコリとお辞儀をする

確か泉田さんの幼馴染みなんだよね
スポーツ万能なエリート……

黒田さんが荒北さんを見て明らかに嫌そうな顔をしたのが分かった

感情が出やすいのもこの人の特徴なのかもしれない

?「ああ、すまんね。感謝するよ」

黒田さんが持ってきたのは、どう見ても参考書なる物だった

逃げ出そうとするが、未だに首根っこを捕まえられていてバタバタとなるだけだった
ちなみに真波くんも同じである

東「さて、参考書も揃ったことだし、真波とAちゃんはこれを借りろ」

真「何でですか?」

真波くんが質問すると、東堂さんはよくぞ聞いてくれたとでも言うように椅子から立ち上がった(勿論音もなく)

東「この参考書を甘く見ない方がいいぞ？何故ならこの学校の先生達がこの本から大半の問題を出すのだ!!」

貴「おー!!」

これさえあれば毎回毎回やるテスト対策できるんじゃないか!?

東「だからここにある問題を全て暗記すればいい」

福「だが東堂。全て暗記するだけでは駄目だ。内容も理解しなければ今後活かす時に不便になる」

東「まあまあ、今は二人が赤点を取らないようにさせるのを目標にしようではないか!」

真「オレはそういうの興味ないんで帰ってもいいですか？」

東「コラ真波!!」

委「図書館では静かにしてください!!」

全「はーい……」

図書委員の人に怒られ、今日はそのまま解散となった

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