天国と地獄 ページ4
風が気持ちいい
やっぱり自転車はいいよね、風と一体になれる感じがして
もう少しギア重くしてみようかな……
よし、重くしてみよ！
ギアを上げた
さっきよりは重くなったがスピードが違う
速い方がいいよね、自転車は
貴「フフーン♪」
ふと音が聞こえた
自転車がアスファルトの上を滑る音
しかも一台二台じゃない……
まさか僕と同じ自転車部入りたかった人が走ってきてたり……！
胸に期待を膨らませて後ろを見る
しかし、その期待は裏切られる事となる
走ってきたのは女子ではなく、男子だったからだ
貴「おっふ」
どうしようどうしようどうしよう
学校までまだ距離はある
男子はまだ遠い
でも箱学は王者らしいし全員がエースなんでしょ？叶うはずが無いじゃないか
脳内で考えて約5秒
貴「よし!」
意を決してここから学校まで全力で走る事にした
体力には自身がある
というか自身しかない
回転数(ケイデンス)をあげて下ハンに持ち変える
風は………まだ吹かない
仕方が無い。風無しで逃げきるか
.+*:ﾟ+｡.☆.+*:ﾟ+｡.☆.+*:ﾟ+｡.☆
新「寿一、今前に走ってる奴って例のあの子じゃないか?」
福「む……そうかもしれんな………行くのか?」
新「ああ、どんな子か見てみたいじゃないか」
福「無理はするなよ」
新「解ってるよ」
.+*:ﾟ+｡.☆.+*:ﾟ+｡.☆.+*:ﾟ+｡.☆.+*:ﾟ
さて、そろそろ見えないだろう
後ろを振り返ると男子の集団の中から一人飛び出してくるのが見えた
……まさか追いかけてる訳じゃないよね……
気を取直してペダルを踏み込む
さっきよりも思い切り
ゴールである学校までもうすぐそこだ
あとは勢いに任せて走るだけ
それでいい
それでいいのだ
？「やあ」
ゾクリと悪寒が走った
おそるおそる後ろを見ると、補給食を食べてる人がいた
？「おめさんが女子自転車競技部に入ろうとしてた女の子？」
貴「は、いや、あの、えと」
ヤバイヤバイヤバイ
口から出る言葉が言葉になってない
心臓もドクンドクンと大きく脈打つ
というか結構距離あったのに追いついてくるなんて……!
貴「!」
スピードをあげてもついてくる
？「キミ速いね。えと、風上Aちゃん、だっけ」
何で僕の名前を……!
ハッ!入部届けがもう届いてたり!
貴「だ、だだだだったら何なんですかかか!!」
噛みまくりである
落ち着け落ち着け
私は誰だ。風上Aだ
風のように早く、早く……
深呼吸をして感覚を研ぎ澄ます
車輪の回る音
少し湿り気のある匂い
……感じる
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春歌 - 続きがすごく楽しみです♪ (2017年12月13日 22時) (
レス) id: b5a85efb84 (このIDを非表示/違反報告)
風璃(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます！更新は遅めですが、頑張ります！ (2014年9月3日 8時) (レス) id: f1ff507525 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 更新楽しみに待ってるので、頑張って下さい！！ (2014年8月30日 13時) (レス) id: 8f55315e9b (このIDを非表示/違反報告)
風璃(プロフ) - モアイさん» モアイさんコメントありがとうございます！更新頑張ります (2014年8月19日 18時) (レス) id: f1ff507525 (このIDを非表示/違反報告)
モアイ(プロフ) - あ・・荒北先輩がイケメンです!!更新楽しみにまってます(^ ^)頑張ってください！ (2014年8月16日 10時) (レス) id: 2f3aa69f3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おふう | 作成日時：2014年7月8日 23時
