女子自転車競技部に入れなかった私はしぶしぶ男子自転車競技部の入部を決意しました。

東堂尽八生誕祭 番外編 ページ17

荒「そういえば今日はアイツの誕生日だったネ」

荒北さんがベプシを飲みながらポツリと呟いた

新「そうだな。ちゃんと準備してきたか?」

泉「バッチリです」

貴「え、誰の誕生日ですか?」

スポドリの準備をしていた僕は手を止めた

何それ聞いてない

新「尽八だよ。一応寿一が連れてくる予定だけど今頃ファンに囲まれてるだろうな」

はい?

貴「僕、何も用意してきて無いんですけど……」

というか言われてないし
プレゼントとか持ってきてないし

荒「プレゼントは僕です、とでも言っとけばァ?」

貴「荒北さんアホですか!!嫌味ですか!!嫌がらせなんですか!!!!」

そんなのプレゼントにはならないし、日頃お世話になってる先輩に失礼だ

新「まあ、Aちゃんに尽八の事を言わなかったのはAちゃんに頼みたい事があるからなんだよ」

新開さんはパワーバーをかじり、小さな声で言った

新「尽八の顔面にちょっと投げて欲しいモノがあるんだ……」

誕生日 顔面 投げて欲しいモノ 東堂さん

これを組み合わせて考えられるものと言えば……

貴「……もしかして」

新「そう……パイ投げだ……」

東堂さん……何て不憫な人なんだ……
というかよく許可したな……
王者さんは練習しなくて大丈夫なんですか……

ﾊｯ、今日は僕がツッコミ担当なのか!!

荒「取り敢えずAちゃんは合図したらパイ投げてネ。顔面に」

顔面に強調しすぎ!!
一体なんの恨みが……

楽しそうだから協力するけどね
早く来ないかな……ｳｽﾞｳｽﾞ

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