女子自転車競技部に入れなかった私はしぶしぶ男子自転車競技部の入部を決意しました。

こんなことってあるもんなんだね ページ15

貴「ハァ……!ハァ……!」

真「ハァ……!ハァ……!」

僕と真波くんはゴールして早々、ぶっ倒れた

ゴールしたとき、先輩達が歓声をあげていた
結局どっちが勝ったのだろうか、覚えていない

最後の最後でペダルの踏み込みが甘かったような気もする

真「ハァハァ……Aちゃん、大丈夫……?」

貴「……うん……大丈夫……」

身体を起き上がらせると、真波くんと僕を取り囲むように先輩達がわらわらと集まっていた

貴「ﾋｨｨｨｨｯ!?」

か、囲まれてる……

「凄いな!!二人同時1位なんて!!」

「こんなの初めて見たぜ!こんなに熱くなったの久しぶり!」

二人同時……1位?

真「いやぁ、こんなことってあるもんなんだねー」

真波くんはケラケラと笑った
いや、僕は笑いどころじゃないんだけど
むしろ助けてほしいんだけど

というか……勝ちたかったな……

「はい。これ飲んで休んでね」

先輩から2本スポドリを渡される
それを真波くんが受け取り、僕に渡してくれた

貴「あ、ありがとう……」

真「ううん。いいよ」

スポドリを勢いよく飲む
やっばい、美味しい

今日はレースに出て走ったけれど、これからは僕が作らなきゃいけないんだよなぁ……色々と研究しないと……

その後、続々とゴールする人達が増えていき、こうして一年生レースは終わった

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