ワガママ ページ8
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『そうだっけ?』
「俺にはあんな顔してくんないじゃん」
『え』
「俺にあんなワガママ言ってくれないじゃん」
『…ワガママ?』
そう、かな?
首を傾げるAにそうだよと頷く。
仕事でいつも忙しいヒョンに
"もう行くの?"
とか
"次いつ会える?"、とか。
む、とした顔でヒョンに甘えてるAに
こんな一面もあるんだ、なんて。
いつもAは優しくて俺の言ったことを受け入れてくれる。
たまに恥ずかしいって言って嫌がる時もあるけど
俺にこうして欲しいとかは言ってこない。
今の優しいAも勿論大好きだし
だからと言って無理してるようにも見えない。
けど、もっとわがまま言ってくれてもいいのにな、なんて。
.
すると、不意に俺の足の間で
くるりと回転したAと向かい合わせになる。
じっと俺を見るAに
どうしたのと聞こうとした瞬間。
ちゅ、と唇にキスされた。
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ぼらとっき。 - 完結おめでとうございます〜!!作者様の作品はいつも楽しく読ませていただいています!番外編楽しみに待ってます♪ (2021年1月25日 20時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huumi0000/
作成日時:2021年1月14日 8時