【TH】僕の恋人さん (ページ6)

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来客ページ6

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『え、テヒョンさん？』

ドアを開けると居たのは
黒マスクに黒縁の青いサングラスを掛けたテヒョンで。

｢えへへ、今仕事終わった｣

『そうなんだ、お疲れ様！』

テヒョンさんも上がってく？と聞けば

｢も？｣

不思議そうに首を傾げた。

｢誰か来てるの？｣

『うん、今日オッパが遊びに来てるの』

｢おぉ！ドユンヒョンきてるんだ！｣

マスクを顎に引っ掛けてニィ、と口角を上げたテヒョンさんは私の耳元に近付いて

｢彼氏ですって挨拶しないとね｣と囁いた。

『…あ、挨拶って。
そんなかしこまらなくていいよ』

｢だってAはヒョンだけじゃなくて俺のものでもあるんだよ？｣

…どういう事だ。

相変わらず何言ってるか分かんない彼をとりあえず中に入れた。

｢わ、テヒョンイじゃん！｣

｢ヒョン！一昨日ぶりです｣

＿＿＿＿＿.

リビングで談笑している2人の
邪魔するのもあれかなと思い

私はキッチンで後片付けをする。

…たまに私の名前が聞こえてくるんだけど。

一体何の話してるんだ。

気付けば時計はもう22時を過ぎようとしていて

オッパが帰る支度をし始めた。

｢またくるね｣

『あれ、もう行くの？』

｢明日仕事はやいからさ｣

『そっか、』

｢もう、そんな顔しないの｣

私の両頬をむに、と挟まれる。

｢いつでも会えるってば｣

『次いつ？』

｢来週空いてる時間あったらまた連絡するよ。
てか、そんなに会いたいなら一緒に住めばよかったのに｣

『だめだってば！』

そう言えば、何だか楽しそうに笑うオッパ。

｢ふふ、それはテヒョンイに怒られちゃうからだめか～｣

｢ダメですよ、ヒョン｣

『な、』

私の隣に来たテヒョンさん。

私たちを見て揶揄うようにニヤニヤしながら
玄関へ向かうオッパの後ろを歩くと

彼も私の横をついて来る。

出ていくオッパに手を振って見送れば

当然だけど
テヒョンさんと2人きりになった。