【TH】僕の恋人さん (ページ4)

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こっちきてページ4

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私が投げたシャツを大人しく着ているテヒョンさんを視界の隅に置いて、濡れた髪をタオルでまとめていると

｢何でこっちみてくれないの？｣

そんな声が聞こえてそっちを見れば、

ベッドの上にちょこんと座り
私に向けて手を広げていて

『え、まってね今髪乾かすから』

｢いいからこっちきて｣

『テヒョンさん濡れちゃうよ？』

｢そんなのいいよ、ねえはやくおいで｣

ほらはやく！と手を動かして急かす彼に

大人しくそっちへ向かえば

満足そうにに、と口角を上げて
細く見えてかなり筋肉質な腕にぎゅ、と抱きしめられた

｢ふふ、Aから俺の匂いする｣

『あ、ごめんね？
シャンプー借りちゃった』

｢次は一緒に入ろうね｣

『っい、！？』

…一緒に！？

ぶわっと顔が熱くなる

今彼に顔が見られないだけ幸いなんだけど。

『…恥ずかしい！』

｢なんで？昨日あんなことしたのに？｣

『あ、んなことって！』

｢ねえ、昨日どれだけ俺が耐えたか分かってる？｣

腕の力が緩められて
目の前に彼の顔が大きく映る

こつん、と額と額がぶつかった。

｢しがみついてきたり

耳元で名前呼んできたり

話しかけても"すき"しか返ってこないし

.

余裕無さすぎて、自分でもびっくりした｣

…全く身に覚えのない言動がツラツラと並べられ

恥ずかしすぎて何も言えない。

そのまままたふに、と唇に触れた柔らかいもの。

とろんとした目で私を見るテヒョンさん

…こんなに甘えん坊だったっけ？