【JK】ひと夏の泡沫

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『っ、いっ…た、ジョングク、！』




押し退けようとするけれど、さっきのジョングクと全く違う。抵抗できない。




右の首筋を噛めば、次は左。



傷んだ跡を舌で撫で上げるように舐めたあと
噛み付くようにキスされた。





腰を撫でる指が服の下に入ってくる。
その手を掴むと、ピタリと動きが止まった。






「本当にヒョンのこと好きなの」

『…好きだよ』







ふうん。


喉を鳴らしたその声は冷たい。
また動き始めた手はもう止まってくれなかった。





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もうあれから何時間経ったんだろ。
互いの荒い息が室内に響いてる。





私の上で息を整えるジョングクはちゅ、と胸元に吸い付くように口付けた。



ジョングクの手に指先を絡め取られ
私の横に倒れるように寝転んだ。




最後まで優しくない、ほぼ無理矢理な行為。


こんなジョングクを見るのは初めてだった。

身体も感情も何もかもむちゃくちゃで苦しくて涙が出る。





私の方を向いてじっとしてるジョングクの手が伸びてきて頬を拭った。







「ヌナの涙は綺麗でかわいいね」

『…いやだ』

「ごめん」

『っ嫌い、』

「嫌いにならないで」







意味わかん、ない。
もう話す気にもなれない。



身体を起こしたジョングクが上から私の顔を覗いて、しなだれ掛かる。もう一度小さなキスをした。







「A」

『…』

「愛してる」

「幸せになってね」





ぽつり。私の頬を伝う涙は酷くぬるく、それでいて冷たかった。

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