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「これからどうする？」
『暇だね』
「なんか出前頼もっか」
『いいね、お腹すいた』
「昨日の昼から何にも食べてないもんね」
テヒョンの洗いざらしの髪が擽ったい。
そういえば昨日夜ご飯食べてないんだった。そう思ったら余計にお腹すいてくる。
宅配サービスアプリでふたりで好きな物注文して、中身のない話を交わしながら食べた。
「夏の思い出ってすごくない？」
『夏の思い出？』
「ほら、皆"あの夏に戻りたい"ってよく言うでしょ。それぞれ過ごした夏は全く違うのに夏は誰しも特別なものなんだよ」
確かに、。夏の思い出って一番記憶に残ってる。
宿題に追われた小学生の夏休みとか、年に一度の近所の小さなお祭りとか、好きな人と花火をした思い出とか。
ちょっと恋しくなっちゃうくらい頭に焼き付いてる。
「今年の夏はAとおんなじ思い出が欲しい」
顔を横に向けられる。大きな両手で頬を包まれたかと思えば、ふに、と柔らかいキスが落ちた。
「好き」
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私を見下ろしてにっこりと顔を綻ばせた。
此方に向ける視線は蕩けそうなくらい柔らかくて温かい。
「おれと付き合って」
どこまでも優しいその体温を一度知ってしまったから。もう元の関係には戻れない。
『…テヒョン、私』
「Aのこと誰よりも愛してる」
「だから大丈夫」
強く吐き出された一言。
相変わらず言葉足らずでどこが大丈夫なのか分からないけれど、テヒョンの瞳は真剣だ。
「どんなAも全部おれが受け止めるから」
『…ばか』
「ちょっと馬鹿なくらいの方が幸せなんだよ」
ーーー ああ、また沈んでしまう。
テヒョンの優しさに付け入って
虚しさを無かったことにしようとしてる。
こんな私さえも易々と許してくれるみたいに
テヒョンは頷く私の頭を撫でた。
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chi134340(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました。終わってしまって寂しい気持ちもあって複雑…。またてこさんのお話を楽しみにしています。 (2021年9月11日 12時) (
レス) id: fae26ba036 (このIDを非表示/違反報告)
JK1223(プロフ) - このお話大好きです…！更新されているとめちゃくちゃテンションが上がります！！下の方のようにテヒョンとうまくいって欲しいと思う反面…グクとグズグズになれーー！とも思ったり…（ ; ; ）これからも応援してます(*^_^*)頑張ってください！！！ (2021年8月31日 22時) (レス) id: f8bf9f9746 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわ(プロフ) - どうかテヒョンを好きになってそのままでいてください！ (2021年8月23日 3時) (レス) id: a67dcb29eb (このIDを非表示/違反報告)
えま - もはや切ない。。とっても面白くてハマっています！これからも更新頑張ってください！ (2021年8月18日 10時) (レス) id: d6d16a0d4e (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - すごくハマってしまい、Twitterで写真付きでみて、占つくで読み返して噛み締めるという事をしてます笑笑更新楽しみにしてます！ (2021年8月17日 15時) (レス) id: 8165b878e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huumi0000/
作成日時：2021年8月10日 22時
