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『突撃訪問された割にははやく出てきた方だよ』

「ピンポンの1回目で出てよ」

『うるさいな』

「もしかして何か疚しいものでもあった?」





そんな話をしながらずかずか家に入ってくるジョングクの背中を睨みながら、ドアを閉める。

リビングに入った途端、涼し、と少し驚いたような顔をして、ジョングクは手の甲で額の汗を拭った。





『別に何も』

「彼氏とかと居たらどうしようかと思った」

『いない事知ってるでしょ』

「いや、俺が会ってないうちにさ。
ていうか久しぶり」

『うん、久しぶり…』







なんかあっさり話が進んでるけど、ジョングクと会うのは3ヶ月ぶりくらい。

最後に会った日から大した連絡も取ってなかったし、
さっき電話がきたのも予告無しのいきなりだった。



まさか来ると思ってなかったから服装もゆるい部屋着だし部屋も綺麗じゃない。

最近掃除したとこだから汚くはないのが幸いだけど。




相変わらず黒くてでっかいリュックサックをソファの下に下ろした。その流れでソファになだれ込むように倒れたジョングク。





…ここは実家か?





人様の家、ましてや女の子の家に入ってきて気を使うのきの字もない態度。しかも一声が「遅い」って。


あれこれ浮かぶ文句が口から出てしまいそうなのを飲み込む。

久しぶりに来たと思えば一体なんの用?2人分のお茶を用意してあげる優しい私に感謝して欲しい。





『何しにきたの』

「何って、理由がないとだめなの?」

『いるでしょ普通』






別に友達でも何でもないんだから。

ソファの下に座ると、身体を起こしたジョングクから視線を感じる。わざと気付かない振りして目線を逸らすと、するりと指先が首筋に触れた。








「ただの気まぐれ」




顔が近付いてちゅ、と小さなリップ音が耳元に落ちる。まだ暑さが残る彼の手が、私をソファの上へと導いた。

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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chi134340(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました。終わってしまって寂しい気持ちもあって複雑…。またてこさんのお話を楽しみにしています。 (2021年9月11日 12時) (レス) id: fae26ba036 (このIDを非表示/違反報告)
JK1223(プロフ) - このお話大好きです…!更新されているとめちゃくちゃテンションが上がります!!下の方のようにテヒョンとうまくいって欲しいと思う反面…グクとグズグズになれーー!とも思ったり…( ; ; )これからも応援してます(*^_^*)頑張ってください!!! (2021年8月31日 22時) (レス) id: f8bf9f9746 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわ(プロフ) - どうかテヒョンを好きになってそのままでいてください! (2021年8月23日 3時) (レス) id: a67dcb29eb (このIDを非表示/違反報告)
えま - もはや切ない。。とっても面白くてハマっています!これからも更新頑張ってください! (2021年8月18日 10時) (レス) id: d6d16a0d4e (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - すごくハマってしまい、Twitterで写真付きでみて、占つくで読み返して噛み締めるという事をしてます笑笑更新楽しみにしてます! (2021年8月17日 15時) (レス) id: 8165b878e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huumi0000/  
作成日時:2021年8月10日 22時

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