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『、もっと、はやくして、』
「こう？」
『っあ、、』
私の言いなりになってる。
全部思い通りで、気持ちよくて、お腹の奥に来る刺激が快感へと変わる。
『ぁ、だめ、待っ、てっ』
「はい」
『…あ、やだ、』
「ヌナ。だめとかやだとか、どっちがいいのか分かんないよ」
「やめていいの？」
『……や、動いて、もっと、』
「じゃあもっと動くね」
脊椎に流れてくる電気のような刺激。
腰を引こうとするけど、ジョングクに腰を掴まれて引き戻される。
「逃げられないのが好きなんでしょ？」
.
.
重い身体を起こして伸びをする。
付けっぱなしのクーラーの風が直で肌に当たって寒い。
私の手を握ったまま眠るジョングク。
…寝顔も綺麗とかどうなってるの。
大学じゃ無口でクールでカッコイイと有名なこの人が私の隣で無防備な姿で寝てるのがなんだか可愛い。
半開きの口に指先を入れてみると、眉間にしわを寄せながら甘噛みされた。
不意になんとなく、ジョングクの顔に近付いてみる。
唇と唇が触れそうになった所でやっぱりやめた。
私はあなたの彼女でも何でも無いのにね。
ジョングクは誰を想って、誰と私を重ねて見てるんだろう。
「……、A、」
最初から私は、"好きな人の代わり"としてじゃないとジョングクの隣に居られない。
それ以上でもそれ以下でもない。
「Aってば」
『…わ、起きてたの』
「今起きた。おはよ」
ジョングクの手が離れて身体を起こそうとすると、視界が反転する。
腕を引かれてまた布団の中に後戻りした。
『…なに』
「起きるのはやい」
『はやいって、もう昼前だけど？』
お互い午前の授業を取ってなかったから良かったものの。まだ半開きの目をぱちぱちさせて眠そうな彼の頬をつねる。
「今日予定あるの？」
『特には』
「ならいいじゃん」
身体を引き寄せられて、いつの間にか後頭部に回ってきた手。ふに、と柔らかく唇が触れ合って、離れた。
「こういうのも恋人らしいことでしょ？」
『…なんか手慣れてきたね』
「A先生が教えてくれたから」
こんなこと教えた覚えはないけど？まだウブでキスするだけで顔を真っ赤にしてた頃の方が可愛かった。
「俺を一人前の男にしてね、せんせい。」
目を細めて微笑む。長い睫毛が目の下に小さな影をつくった。
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chi134340(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました。終わってしまって寂しい気持ちもあって複雑…。またてこさんのお話を楽しみにしています。 (2021年9月11日 12時) (
レス) id: fae26ba036 (このIDを非表示/違反報告)
JK1223(プロフ) - このお話大好きです…！更新されているとめちゃくちゃテンションが上がります！！下の方のようにテヒョンとうまくいって欲しいと思う反面…グクとグズグズになれーー！とも思ったり…（ ; ; ）これからも応援してます(*^_^*)頑張ってください！！！ (2021年8月31日 22時) (レス) id: f8bf9f9746 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわ(プロフ) - どうかテヒョンを好きになってそのままでいてください！ (2021年8月23日 3時) (レス) id: a67dcb29eb (このIDを非表示/違反報告)
えま - もはや切ない。。とっても面白くてハマっています！これからも更新頑張ってください！ (2021年8月18日 10時) (レス) id: d6d16a0d4e (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - すごくハマってしまい、Twitterで写真付きでみて、占つくで読み返して噛み締めるという事をしてます笑笑更新楽しみにしてます！ (2021年8月17日 15時) (レス) id: 8165b878e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huumi0000/
作成日時：2021年8月10日 22時
