【TH】恋すること勿れ2

友達 ページ42

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『…ジミン君、』

「気遣わないでよ？潔く振ってくれないと、僕の為にも」





最後に、最後だけ、我儘にならせてよ。


眉を下げて、泣きそうな顔。
こんな時でも優しい君に、君を好きになって良かったって、心から思うんだ。


出会った時は神様を恨んだ。
何でこんな想い持たせたんだって、僕の想いは叶うはずもないのに。知ってしまった傷みから逃げたかった。


テヒョンしか見えてない癖に僕に純粋な笑顔を向けてくれるAちゃんが欲しくなった。




でもね、もう大丈夫。君の幸せを願う覚悟はできた。
あまりにも遅すぎた決心に、呆れて笑ってしまうけど。他人の色に染まった君に恋をした僕の情けだ。





「これからもAちゃんの親友だから」

『…わたしも、だよ』

「また飲もうよ。最近また美味しいやつ見つけたんだ」

『…もう泥酔しない？』

「大丈夫、ちゃんとするよ」






いつもみたいに、くしゃ、と顔を崩して笑う。
頬を濡らす雫が僕の手を濡らした。

好きな子には笑って欲しいんだよ。
泣かせないって、決めてたのにな。





「幸せにならなきゃ許さないよ、僕の友達」





テヒョン。僕が何を言おうと、もうこの子を傷付ける選択はしないでね。もう僕は大丈夫だからさ。






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突然の報道は、世界中を揺るがせた。

TVや新聞、ニュースは毎日その話題ばかりで、何の予告もなく突然告げられたそれは人々の混乱を招いた。









【防弾少年団、V、活動休止】






あまりにもいきなりだった。
事務所の周りは取材班で埋め尽くされ、詳しい説明を出さない事務所側にファンは心配と不安を募らせた。





「突然のご報告となってしまい、深くお詫び申し上げます。

防弾少年団Vは、体調不良の為無期限の活動休止になりました。現在本人は回復に向けて努めております。

ご心配、ご迷惑を掛け申し訳ございません。」

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