【TH】恋すること勿れ2

前向きに ページ4

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あのままジミン君は寝てしまって。
次目が覚めた時にはもう外が明るくなっていた。






『…ジミン君、！おきて！』

「……ん、Aちゃん？」






地べたに身体を丸めて寝ていたジミン君の肩を揺らせば目を覚ました。

おはよう、と思ったよりすんなり起きた彼に
ちょっと驚く

テヒョンはいつも「あともうちょい」って
私ごと布団の中に引きずり込んでいたから。



寝起きがいいジミン君にびっくりしながら、また勝手にテヒョンの事を思い出してる自分にため息を吐く







『まだ朝早いから大丈夫
お風呂入っておいで、』

「ん〜、ありがとう」






ぴょん、と重力に逆らって跳ねている寝癖

まだちゃんと目が開いてないまま微笑んで
ふらふらと歩いてった彼の背中を目で追う。






…なんとなくだけど、前に進める気がする





勿論ジミン君を利用なんてしない。

変わらず仲良い友達として今まで通り会ったりしたい




こうやってこのまま、何ともなく平凡に暮らしていれば

この生活にも慣れて
テヒョンの事も思い出さなくて済むかも、なんて。


この時の私は
これから何が起こるかも知らずに。

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