永遠に願う ページ24
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身体が大きいテヒョンには
この女性向けの部屋じゃ窮屈だろう。
気になるのか、探検するみたいに部屋中を見渡すから何か恥ずかしい。変な物は置いてないけど。
『テヒョンは引っ越したの?』
「…いや、変わってないよ」
『そう』
「一人だと大きすぎるね、流石に」
『引っ越しなよ』
「…気に入ってるから、あの家」
どこか寂しそうに薄く笑った。家事や片付けが苦手なテヒョンがあの家でちゃんと住めてる想像がつかない。
『ちゃんと家事してる?』
「…あんまり?」
『やっぱり』
2人で住んでた時は洗濯物を取り入れることとお皿洗いしか出来なかったから。料理とか他の家事はテヒョンがすると危なすぎて私がさせなかった。
『部屋が散らかってるのが想像つく』
「はは、Aの想像通りだと思う」
『料理もしてないでしょ』
「食べるとしたら出前と仕事先で貰ったお弁当しか食べてない」
『…ほんと、病気になっちゃうよ』
事務所から食事については厳しく言われている筈だ。事務所はテヒョンと私の繋がりを知ってるから、私も気をつけるようにと言われていた。だから食事にはかなり気を使っていたつもりだ。
だとしても前よりも痩せている様子。
ちゃんとご飯食べてるの?
私の言いたいことを察したのか「…あんまり食欲なくて」と何か申し訳なさそうに吐露した。
身体壊したら私のせいになっちゃうよ、家政婦や誰かを呼ぶなり何かしてくれないと。
体に気をつけるよう言って、押し入れから布団を出そうと立ち上がろうとする。
「…A、帰ってきて」
『…』
きゅ、と服の端を引かれた。
テレビを向いていた身体を私に向けて、テヒョンは悲しげな表情を見せた。
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ひ - 月が綺麗ですね。白目剥きました。チェゴ (2022年5月16日 12時) (レス) @page49 id: 79678d8172 (このIDを非表示/違反報告)
おけ(プロフ) - このお話好きすぎて寝ないで一気に読みました‼︎他のお話やおまけもぜひ読みたいです‼︎ (2022年2月13日 4時) (レス) @page50 id: a8986157d1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - とっても素敵なお話で一気に読み切ってしまいました。。この作品と作者さんのファンになりました(//Ü//)Twitterフォローさせていただきました、おまけもぜひ読ませていただきたいです! (2021年6月28日 18時) (レス) id: e9098fc564 (このIDを非表示/違反報告)
りなぴ(プロフ) - てこさんの描くテヒョンさんが本当に大好きです、とても素敵なお話でした!おまけも楽しみにしております!! (2021年6月22日 8時) (レス) id: 16fceb5abc (このIDを非表示/違反報告)
てこ(プロフ) - hanalieさん» コメントありがとうございます(^^)いくつかお話載せる予定なのでいつでも見に来て下さい♪ (2021年6月21日 0時) (レス) id: 2cb880cbb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huumi0000/
作成日時:2021年4月6日 0時