【TH】先生、嫌いです

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「ふふ、だって出会った時からおれのこと嫌いオーラ丸出しなんだもん」









面白そうに四角い口で笑った先生に
いつもの作り上げた機械みたいな笑みはない。





私に安心したような雰囲気を見せる先生に
はは、と適当に笑った。


ああ、やっぱりバレてたか。







期待していた女の子達はみんな日直当番で恋心を底に叩き落とされたんだろうな。



先生にあの軽蔑を含む視線を向けられて。









『私だけだと思います、先生のこと好きじゃないの』


「君が正常の心を持ってて良かったよ」


『私が異常みたいに見られてますけどね』


「どいつもこいつも教師に何夢見てんだよ、おえ」









喉を抑えて吐く素振りを見せる先生。


いや、さっきから本性丸出しなんだけど。









『先生、裏の顔出しすぎ』


「あぁ、いつもの優しいテヒョン先生がいいの？」






そう言ってまた張り付けたような笑みを見せられ、
うげ、と自分の顔が引きつったのが分かる。






『…それはもっと気持ち悪い』


「でしょ？いや、気持ち悪いは言い過ぎだけどね？」








そんな事を話していると
気付けば職員トイレはとっくに通り過ぎていた。





そのまま足を止めること無く私の隣を歩く先生に
『先生、トイレ逆方向ですけど』と後ろを指差す。








「下駄箱まで送るよ」


『…そうですか』


「生徒を安全に帰すのも先生の役目です」

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