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そうやって他の男の子から私を遠ざけようとするのはきっとジミンなりの優しさなんだろうけど。


それよりもジミンは自分のことを気にかけた方がいいと思う。

…ほら、今だって廊下の端でジミンのこと見てる女の子たちいるし。






高校に入って垢抜けたジミンの人気は本当に凄い。

中学の時もそれなりにモテてたけど、高校生になってからは本当に、私にも二次被害がきてるくらいにはジミンは無自覚女の子キラーだ。


いつも私がジミンの彼女だと勘違いされて女の子から嫌な視線を向けられる。

あの子たちも今、ジミンに話しかけるタイミング伺ってるんだろうな。




…すごい視線感じるんだけど。
私もしかして邪魔者?




気付いてなさげなジミンに教えてあげようと『ねえ、あそこに、』とジミンに声を掛けようとしたところで、ぽん、と私の肩に小さな重みを感じる。



目の前のジミンが私の背後に視線を向けて「…げ」と嫌な顔をした。







「二人とも、出し物回らないの?」








その声に思わず肩が上がる。








『なんだ、先生か』

「何だよ。おれじゃ嫌だった?」

『いや別に』







だってジミンがすごい怖い顔するから。

誰かと思った。



気だるげに眼鏡の黒縁を指先で押し上げたテヒョン先生はにこりと微笑んでるけど、まだ文化祭の第二部始まったところなのに疲れてる様子。

私も既にだいぶ疲れてるけど。





『先生こそ何でここいるんですか?』





さっきまで学生に囲まれてたのに。

校舎のベランダに繋がる廊下のちょっとした休憩スペース。文化祭の出し物があるのは校舎の3階までで、私たちが今いる4階はこの学校の生徒以外立ち入り禁止の休憩場所。

第二部が始まったばかりで、今4階は比較的人が少ない。すぐそばにある木の長椅子に腰を下ろした先生は後ろの大きな机にもたれ掛かるようにしてはあ、とため息を吐いた。





「疲れたから逃げてきた」

『はい?』

「だって外歩いてたら人に囲まれるんだもん」






人混み嫌いなんだよね、とまた珍しく毒づいている先生。

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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あみ - 更新頑張ってください!いつまでも待ってます (2021年7月19日 1時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
みあも(プロフ) - めちゃくちゃ先が気になります!続き楽しみに待ってます(^^) (2021年6月14日 0時) (レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - 今一番楽しみにしているお話がこれです!!! (2021年6月1日 6時) (レス) id: 301fe77181 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!!! (2021年5月7日 23時) (レス) id: b7e0ecb7e8 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 更新ファイトです! (2021年5月4日 16時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huumi0000/  
作成日時:2021年5月1日 14時

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