40 ページ40
.
恒例行事である文化祭の日。
この高校の文化祭は地元でも割と有名で他校の生徒もよく来る。
それの理由というか原因はまあ、先生たちなんだけど。
もう先生という名の弊害じゃない?どこもかしこも人だらけで、特に先生の周り。先生がかっこいいと有名な高校だから他校の生徒が先生に会いにやってくるのだ。
…アイドルかなにかなの?
確かにかっこいいと思うけどもはや文化祭じゃなくて違う行事になってる気がする。
ジスは真っ先にテヒョン先生とジョングク先生の方へ行った。
午前中は私が担当する受付をしていた。
思った何倍も多い人を捌いて、受付係みんな死んでた。何度先生たちを恨んだか分からない。
受付してる途中、たまに連絡先を聞いてくる知らない男の人をあしらってやっと解放された午後。
たまたま休憩時間が重なったジミンと適当にお昼を食べて回ることになった。
ユンギ先生大丈夫かな。
人混みを嫌うあの人が今頃女の子に囲まれて死んだような目をしてると思うと、同情と共にちょっとだけ笑ってしまう。
と、同時に浮かんだ顔。
今頃笑顔を振りまいて女の子たちに神対応でもしてるんだろう。愛想笑いなのか何だか知らないけど。
今日、文化祭始まる前に一回会ってまだ話してない。
それに、今日は何か会いたくない。
なぜか複雑な気分。
『外部の人ばっかりだね』
「…はあ、僕苦手」
まだ午後の部は始まったばかり。
ジミンはげっそり疲れたようすでポケットにぱんぱんに入った小さな紙切れ達を掴んで全部ゴミ箱に捨てた。
『え、これ、全部女の子?』
紙切れにはぜんぶ違う電話番号が書かれている。
心のない表情で頷くジミン。
うわ〜、、流石モテる男…。
午前の仕事中、客のキャッチをしている時にもらったらしい。
『いい子見つかった?』
「バカなの?」
いるわけないでしょ、と一蹴される。
珍しい、ジミンがこんなに不機嫌なの。いつもニコニコしてるのに。
「A、変な男に話しかけられたりしてないよね?」
『…うん』
「え、なんでちょっと躊躇ったの」
なぜか私に嫉妬深いジミンに今そんなこと言ったら余計に機嫌を損ねさせてしまいそうだったのだけど。案の定む、とされてしまった。
「連絡先交換した?」
『する訳ないじゃん』
「…ならいいけどさ」
___
新作のお知らせです。
【JK】ひと夏の泡沫
2349人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あみ - 更新頑張ってください!いつまでも待ってます (2021年7月19日 1時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
みあも(プロフ) - めちゃくちゃ先が気になります!続き楽しみに待ってます(^^) (2021年6月14日 0時) (レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - 今一番楽しみにしているお話がこれです!!! (2021年6月1日 6時) (レス) id: 301fe77181 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!!! (2021年5月7日 23時) (レス) id: b7e0ecb7e8 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 更新ファイトです! (2021年5月4日 16時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:てこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huumi0000/
作成日時:2021年5月1日 14時