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『ちょっと、先生』




私の数歩前を歩く背中に話しかける。

職員用の駐車場に向かうのかと思えば、その横を通り過ぎて門を出た。この先にあるのは学校の最寄りの駅。



そういえば先生電車通勤してたっけ、。といつかの記憶を思い出した。




「なに?」




その場で立ち止まり、振り向いた先生に追いつく。




『あの、一人で帰れます』




時間は遅いけどまだ外はこんなに明るい。




「何で?」

『何で、とは』

「ヒョンには送られるのに?」

『…そういう事じゃなくて』




いつもよりも少し低い声で言った先生に、なぜか私が慌てて否定する。

…何で私が必死になってるの。



3年生になったばかりの頃とはかなり関係が変わった。

放課後に古文を教えてもらうようになって、たまに休憩がてらジュースを奢ってくれたり、意外と本の趣味が合うから小説の話で盛り上がったり。

先生といる時間が少しずつ増えて、気付けば出会った頃の嫌悪感みたいなのは抱かなくなっていた。



でも国語準備室で二人きりになるあの感じとはまた違う。


先生と学校じゃない所に居る状況に違和感というか、ちょっと気まずい。なかったことにしようとしてた事を、思い出してしまいそうで。




「仕方ないよ、ヒョン忙しいし」

「ヒョンの代わりだから、Aに何かあったらおれの責任だしね」




私がユンギ先生と帰りたかった、みたいな言い方。

そういう事じゃない。じゃあ何で?この先続く言葉が
分からない。

結局何も言えないまま、大人しく頷くことしか出来なかった。




駅に着いてタイミングよく来た電車に乗り込んだ。


中はガラガラで、目に付いた座席に腰掛ける。

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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あみ - 更新頑張ってください!いつまでも待ってます (2021年7月19日 1時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
みあも(プロフ) - めちゃくちゃ先が気になります!続き楽しみに待ってます(^^) (2021年6月14日 0時) (レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - 今一番楽しみにしているお話がこれです!!! (2021年6月1日 6時) (レス) id: 301fe77181 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!!! (2021年5月7日 23時) (レス) id: b7e0ecb7e8 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 更新ファイトです! (2021年5月4日 16時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huumi0000/  
作成日時:2021年5月1日 14時

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