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ジミンと過ごした休日から少し日が経った。




"先生がかっこいい"と有名なこの高校だけど
本来は韓国の中でもかなり偏差値の高い進学校。

この時期になればもう3年生は皆受験期に入り始めて
日々勉強に明け暮れている。





面談の日、テヒョン先生に「Aなら推薦取れるかもよ」と言われて。

私はその枠を取るためにも、万が一落ちた時の為にも夜遅くまでシャーペンを走らせている毎日を送っていた。





ユンギ先生に時折古文を教えて貰っていたけど
最近は彼が生徒に引っ張りだこだから代わりにテヒョン先生に教えてもらったり。


とはいえこの人も生徒の人気は半端じゃないけれど
私がお願いすれば必ずその日に時間を空けてくれる。


そうして私の日々は過ぎていた。







朝の授業が始まる数分前。

ジスと教室に向かう途中、階段の前でテヒョン先生と出くわした私たちは3人で教室へ向かっている。





…なんで朝から先生と。


今すぐ2人を置いてさっさと教室にいきたい所だったけど、そんな私に気付いたジスが私を引き止めた。






「そういえば先生最近タバコの匂いしないね」






ジスの左に私、右に先生が歩いていて
ジスは突然そんな言葉を先生に投げかけた。





「吸ってないからね」

「え、やめたの?」






完全に恋に落ちた乙女のような表情で先生を見上げるジス。

先生はいつも通り落ち着いた様子で「うん」と微笑んだ。確かに最近、国語準備室であの嫌な臭いしないかも。




タバコ嫌いな私に反して、ジスは少しつまらなそうに口を尖らせる。







「え〜寂しいな、あの匂い好きだったのに」

「そうなの?」

「なんでやめたの?」



ふたりで話しているのを他所に私はジミンから来たカトクの返事を打ち込む。

あ、まって。今日体育あるじゃん。



『ジミン今日体操服持ってる?』

"持ってるけどなに?"

『忘れた!3限目貸して!』




謝りのスタンプと同時にその一文を送る。

秒で返ってきた返事は最近ジミンが気に入ってるヒヨコのスタンプで、画面越しにひとりで笑ってしまいそうになった。









「好きな子が煙草苦手なんだ」

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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あみ - 更新頑張ってください!いつまでも待ってます (2021年7月19日 1時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
みあも(プロフ) - めちゃくちゃ先が気になります!続き楽しみに待ってます(^^) (2021年6月14日 0時) (レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - 今一番楽しみにしているお話がこれです!!! (2021年6月1日 6時) (レス) id: 301fe77181 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!!! (2021年5月7日 23時) (レス) id: b7e0ecb7e8 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 更新ファイトです! (2021年5月4日 16時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huumi0000/  
作成日時:2021年5月1日 14時

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