【TH】先生、嫌いです

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けれどジスを置いていくわけにも行かず、群れの外で待つ。




「勉強熱心な子、とか？」

「へえ〜、じゃあ私勉強頑張る」






寧ろ生徒の扱いが上手いのかもしれない。

教卓に肘をついて周りの生徒と話すテヒョン先生からスマホに視線を移した。





「他には？どんな人が好き？」

「逆に君はどんな人が好みなの？」

「テヒョン先生みたいな人」

「わ〜、それは嬉しいことだ」





本当にそんな事思ってるのか。

半分棒読みでの答えに「先生質問に答えてないよ」と生徒からの追い討ちをかけられ、少し悩んだ顔を見せた先生。





ジスの方を見ようとたまたま見上げたその先、
バチッと先生と目が合ってしまう。


…もろに今私嫌な顔をしてると思う。









「おれに興味無い子、かな」







耳触りのいい低い声で、
私を見つめながらふわりと微笑んだ。

…何でこっち見るの。

見透かすようなその嫌な視線から逃れるように私は目を窓際の方へ移すのだった。







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放課後。帰り道が違うジスと別れて
駅のホームで帰りの電車を待っていると

視界の右端にチラついた黒いロングコート。


ちらりと視線だけ動かして見ると
そこに居たのはテヒョン先生で驚いて声が出そうになった。




担任だし。一応挨拶するべき？

…いや、バレてないうちに逃げよう。





方向転換しようとすると直前で




「あれ。Aじゃん」

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