【TH】先生、嫌いです (ページ13)

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＿＿＿＿「どうだった！？」

『何が？』

「昨日！日直！」

教室に入ってすぐ私の元へ駆け寄ってきたジス。

キラキラした目で私を見るジスにはあ、とため息が出た。

『…別に何も無かったよ』

「嘘、まじ？」

『普通に荷物渡して終わった』

「…ええ、そうなの？」

あの噂、嘘らしいよ。
先生は生徒興味ないってさ。

そう言おうとしたけど、恋する乙女みたいにうっとりした目で先生を眺めるジスを見たら何も言葉が出なかった。

『ジス今日日直でしょ？』

「うん、そう」

『テヒョン先生の事ほんとに好きなの？』

「…え？あー、、好きかも」

前髪をかきあげてふわりと笑った。

…ジスを傷付けたくない気持ちもある。

けど昨日先生にあんな態度取られたらもっと傷付くかもしれない。

『…うーん、やめときな？あの先生』

「えー、いいじゃん！」

ジスの恋路を邪魔する気にもなれず
あまり強くは言えなかった。

1限目は国語の授業で、テヒョン先生が授業を始める前にショートホームルームを始める。

「明日から放課後に個人面談始めるから、皆よろしくね」

昨日の先生の姿は跡形もなく消えていて
普段のにこにこしてる先生に戻っている。

昨日のあれと全く別人すぎて幻覚だったんじゃないかとさえ思う。

「明日初日の面接はAだからね」

『…げ』

…あ、面接の日程確認するの忘れてた。
私が最初なの、、？

「ちゃんと、放課後俺のとこに来るように、ね」

何か意味ありげに語尾を強調させて
私に向けてにこりと微笑んだ先生に寒気がした。

…ほんと、関わりたくない。