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白衣のポケットに手を突っ込んで
さっきまで寝ていたからか
ふわあ、と大きな欠伸をした。
『あ、ジミン!ごめんお待たせ』
下駄箱に背を預けてスマホを弄るジミンに声を掛ければ、顔を上げて私を見て微笑んだ。
と思えば直ぐに視線を隣に向ける。
「…あ」と真顔になったジミン。
視線の先には先生がいて
先生の表情はいつもの作り笑いに戻っていた。
「あ、ジミンも日直だったね、お疲れ様」
「…随分長かったですね」
「ん?そう?」
「待ちくたびれました」
「ごめんごめん」
『あ!ちょっとジミン、!』
ぐい、とジミンに腕を引かれ
まだちゃんと靴が履けていないまま歩き出す。
ひらひらと此方に手を振る先生に小さく会釈をして
慌ててジミンの歩幅に合わせた。
『ちょ、ジミンどうしたの?』
「何が?」
『そんな怖い顔しないでよ、』
私が待たせたから怒らせてしまったのか。
普段滅多に怒らないジミンの不機嫌な顔に焦ってしまう。
「別にしてないよ」
『してるよ、
…本当にごめん!待たせちゃって』
私を見ないままずんずん前へと進んでいく。
こんな不機嫌なジミンを見たことがなくてどうしたらいいのか分からない。
ジミンとは小学校からずっと同じ学校で
2人でよく遊ぶほどには仲がいい男友達。
いつものにこにこして可愛いジミンはどこにも居ない。
『…ジミン?ごめんね、』
すると突然立ち止まったジミン。
そのせいで思いっ切りジミンの背中に顔をぶつける。ゆっくりと私の方へ振り向いた。
「テヒョン先生に何かされた?」
『…、、へ?別に何も』
「…そっか。」
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あみ - 更新頑張ってください!いつまでも待ってます (2021年7月19日 1時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
みあも(プロフ) - めちゃくちゃ先が気になります!続き楽しみに待ってます(^^) (2021年6月14日 0時) (レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - 今一番楽しみにしているお話がこれです!!! (2021年6月1日 6時) (レス) id: 301fe77181 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!!! (2021年5月7日 23時) (レス) id: b7e0ecb7e8 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 更新ファイトです! (2021年5月4日 16時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huumi0000/
作成日時:2021年5月1日 14時