【TH】先生、嫌いです

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「A！また同じクラスだってさ！」





興奮したようすできゃーっと甲高い声をあげながら
私の元へ駆け寄る友達に嬉しさがこみ上げるも

私がクラス名簿を見る前にネタバレを食らってしまったガッカリ感に苦笑いした。




時が過ぎるのはあっという間で
気付けば高校3年生になっていた。


人混みを押しよけてクラス名簿を見ると
3年5組と書かれた紙に私の名前が並んでいる。







あ、友達と結構被ってる。

なんだか賑やかになりそうなクラスに少しドキドキしながら友達と教室へ向かった。






「ねえ！担任誰かな？」

『え、誰だろう。いい人がいいな』



始業式の担当の先生発表。
うちの学校ではかなり生徒の注目を集める恒例行事。


この学校は顔がいい先生が多いと有名で
先生とのワンチャン駆け落ちを賭けてそれ目当てに来る生徒も多い。


勿論私はその枠組みから除外して欲しい。




「ソクジン先生だったら絶対楽しいだろうなぁ。
いやあ、でもホソク先生も外せない、、
Aは誰がいいのよ」

『誰でもいい』





そう言えば友達の期待のこもった目が半分閉じられ、つまらなそうに私の肩を叩いた。




「はあ〜？あんたほんと通常運転だね」

『そりゃ通常運転が普通なんだから』

「そういう事じゃなくて！」






先生云々よりも、この学校は偏差値が高い。

大学進学を目当てに入学した私にとって先生なんて普通の人なら誰だっていいのだ。

欲を言うならば、顔がいい人は全員当たって欲しくない。クラスが騒いで成績に響くから。





「ん〜…やっぱり欲を言えば最推しのジョングク先生かな〜、、
でもテヒョン先生もいいな」





もう友達の候補が多すぎてどうしようも無い。
1人には絞れないらしい。





『…嫌な予感する』

「当たれ！Aの嫌な予感！」




その数分後、私は教室に入ってきた先生に
予想通り肩を落とすのだった。

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