君を待っていた【第五人格】

ワープを通った１秒後と　黄衣の王 ページ9

待合室の席に座り仲間をみる、今日一緒に戦うのは心眼のヘレナと祭司のフィオナに占い師のイライ、ヘレナがこちらを向き頑張ろうねと声をかけてきてくれたので私も頑張ろうねと返しほかの二人をみた。二人は拝むような体勢をとりブツブツと何かを唱えている、耳を澄ませて聞こうとしようとした途端に声が大きくなって いあ！いあ！はすたあ！と耳に入る…

ゲームに始まる瞬間に私は大事なことを思い出した、この二人信者ということを


不安を一株抱えたまま湖景村でゲームが始まった、心眼から何処にハンターがいるかの情報が共有されるので場所を確認すると海辺にいることが確認でき…あの二人の頑張りなのかハスターなのだが
頭の隅で信仰はすごいなと思いながら解読を始めた。

スムーズに解読は進みあの二人からはありがとう！ありがとう！のメッセージが絶え間なく届く、さすがにそこで理解出来ない私ではないが少し不安はある。信者の2人には優しかったが近づいたら普通に殴られた、と前にマジシャンが言っていたので迂闊に近づくことは出来ない、近づけたとしても私は進んで行かないが。

暗号機を触っていると祭司が長距離のワープを受け取るかどうかの通知が入った、心眼が受け取るかと思ったが解読に集中してるらしく受け取る気配がない、渋々という感じで暗号機のすぐ近くにゲートを開きしばらく待つとひょこっと祭司がゲートから出てきた。私の顔を見た途端に笑顔を浮かべ

「ほらAいくわよー！」

私の肩を掴み強制的にワープゲートへと連れ込まれたのだ

未だに慣れない魂が遅れてくる感覚とドキンッと警告してくる心臓に冷や汗が止まらない、お連れしました！といえ祭司の声が聞こた次に

「Aよ、待っていたぞ」

とても低く威厳がある声に幾つもの目が私をみる、ハンターの中でも極めて異形な姿をもつ黄衣の王ハスター。
そしてそのまわりではしゃぎ回る占い師と祭司により異質差がますが、ハスターが左手を上げると2人はピタリと動くのをやめ静かになった。

「我はAに用がある、暫しの間2人は解読を進めてるがよい」

2人は仲良く声を揃えて返事をしワープゲートへと入っていき、占い師の魂が残ってないことを確認するとハスターはワープゲートを破壊した。

次に続きます

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