３話 ページ5
チトセside
「うわあああああああああああっ！」
オレはチトセ！今落っこってる！黒い世界になんか飛ばされて！
あの野郎！何したんだ！魔法も使えねえしフウカもカリンもいねえし！
あと本人もいねえし！何処だよ!?
すると、黒い世界からなんかどこかに出たんだ！
よっしゃ！と思ってる暇はねえ。
まだ落っこってる！何でだよ！普通にどこかに着地させてくれ！
しかも下は海じゃねーか！どうすればいいんだよ！
オレが衝撃を覚悟したその時。
ストンッ
……は？
な、なんか人には助けられた……。まあ、ひとまず良かったな。
って、ああああああああ！
な、何でオレお姫様抱っこなんだよ！オレは男だぞ！
「大丈夫か？」
「大丈夫だ！大丈夫だから下ろせ！恥ずかしい！」
「何で恥ずかしいんだ？女のくせに」
「くっそぉ……!!!!オレは男だぞ!!!!!!!!」
「……????????」
何で此奴戸惑ってるんだよ！正真正銘オレは男だ！
「は？お前が男？」
「そうだ！いいから早く下ろせ！」
「………ぶっ」
「「「「だ〜〜〜〜っはっはっはっはっはっはっはっは！」」」」
な、なんだ!?赤い髪の奴が笑った瞬間、皆笑い出したぞ!?
何でだよ！俺のどこが女なんだ！くっそーー！
助けてもらったのにはありがたいけど、なんかむかつく！
「ぶわっわっわっわっわっわ！ひーだっはっはっはっは！」
………むかつくのは俺だけか？
「お前……おもしれえなあ！よし、お前、ウチに来い！」
「は？」
……此処、海の上だろ？島とか見えねえし、どうやって赤い髪の奴の家に行くんだ？
「お頭ァ！そりゃあいいぜ!」
「さすがお頭ァ！」
お頭？コイツ、アイツらの頭なのか？
「で、何で空島から無防備におっこってきたんだ？」
「空島？何処だよ」
「ってことは、空島の奴じゃねーのか。どっから来たんだ？」
「魔法界」
「は？マホウカイってどこだよ」
「魔女とか魔法使いとかが住んでる世界だ」
「んなもん実現しねえって！だーっはっはっは！」
むかつく。オレ、魔法使いなんだけど。
っていうか、何でここに来たんだよ！Aの奴、何したんだ!?
魔法使いの存在知らねえ世界だし、変な奴ばっかいるし、どうすりゃいいんだよ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハル | 作成日時：2018年2月14日 19時
