side…kzh ページ47
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叶「葛葉ってああいう子がタイプだったんだね」
叶の言葉に持っていたスマホを太ももの上に落とした
痛いと感じるには感じるのだけれど、今はそれどころでは無い
葛「なっ！？俺がいつAのこと好きだって言ったよ！」
叶「別に僕はああいう子がタイプだったんだねって言っただけで、Aちゃんだとは言ってないんだけど」
葛「あぁ！？」
やられた…
あははと声を出して笑う目の前の叶は、俺の中に居る昔の叶とは同じ人のようで、別人だ
昔はこんな意地の悪いことを言うやつじゃなかったぞ
でもそれはどうやら、叶の中でも起こっているみたいで
叶「葛葉って本当はめちゃくちゃ分かりやすかったんだ」
昔は何を考えてるか分かんない事のが多かったからと、静かに椅子から立ち上がり、俺の目の前にローテーブルを挟んで座った
葛「勉強は良いのかよ」
叶「んー、今は葛葉の初恋が気になるかな」
葛「初恋って決めつけんな」
叶「初恋じゃないんだ？」
じーっと全てを見透かすような目に両手を上げて降参したくなる
でもやられるだけじゃ悔しいだろ
葛「お前はどうなんだよ、Aのこと」
叶「僕は親友から好きな子をとる趣味はないし、まずタイプじゃないって言っただろ」
葛「俺だってタイプじゃねぇよ」
叶「それでも好きになっちゃったって方が本気度は高いよね」
ああもう駄目だ、どうやら俺は叶には適わないらしい
両手を上げて降参だ
葛「気がついたら居るんだよ」
俺の視界の中に気がついたら居るんだよ
ふわっちとローレンと騒いでたAに、仲良くしてくれたら嬉しいと笑いかけられた瞬間、ぶわっと鳥肌が立ち、一瞬呼吸を忘れて息を大きく吸った
葛「多分、どっかお前と似てんだよ」
その後、球技大会がきっかけで少しずつ話すようになって気がついた
Aの奥に少しだけ叶を思い出したことを
叶「僕ってそんなに変わってる？」
葛「俺に話しかけてきた時点で変わってんだろ」
一緒に居て気が楽だった
もう一度見つけれたそんな存在を失いたくなかった筈なのに、自分から離れたのは叶を失った影響からだったのだろう
だけどAは…
葛「気がついたら居たんだよ」
俺の心の中に気がついたら居たんだよ
いちごオレとプリンが入った袋を差し出して、今日の昼ごはんも付ける…と、苦虫を噛み潰したよな声にならぬ声で言い、俺の元へと戻ってきてくれようとしたAが、好きだなって何故か思ったんだ
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クロ - 凄く面白くて続きが気になるので2が読みたいです！m(._.)m (1月23日 22時) (
レス) @page50 id: 16daf975b9 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - とってもおもしろかったです！すごく読みやすく、情景が目に浮かぶようでした！他の作品も拝見させていただいてるのですが、鍵申請のところはこちらであっているでしょうか？ (9月2日 19時) (レス) id: baa27ce60c (このIDを非表示/違反報告)
優雨(プロフ) - たなかさん» お褒め頂きありがとうございます^^てぇてぇを感じていただけて感激です笑 (8月3日 16時) (レス) id: a0cdd2f8d0 (このIDを非表示/違反報告)
たなか - ええ！！！めっちゃ話上手い！！！！！なんか大体の小説って夢主とキャラ達のラブラブやらてえてえだけだったけど夢主だけではなくキャラ同士にもてえてえがあり深いストーリーがありと凄く面白いです。凄いガチで (8月3日 0時) (レス) @page50 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
優雨(プロフ) - 豆乳さん» コメントありがとうございま泣 解像度や書き方などに続き、関係性までお褒めいただけてシンプルに嬉しいです舞い上がっております！やる気になります！！ビッグラブ笑 (5月18日 0時) (レス) id: a0cdd2f8d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優雨
| 作成日時：2023年3月23日 20時
