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そんな2人を見て、今度こそ2人で話すのも良いかもと御手洗へ向かおうと席を立つ
今回は葛葉くんに手を掴まれることも無くその場を離れれた事に小さくガッツポーズをし、ちらりと2人を見た
この場を設けて失敗したと面倒くさくなって怒ってしまったのは大人気なかったかと思ったが、結果オーライ
仲よくメニューを見つめる葛葉くんと叶さんの姿に私も心は軽くなる
『は？今日何個プリン食べる気？』
叶「僕だって止めたんだけどね…」
葛「お前らは俺の父ちゃんと母ちゃんかってんだよ」
御手洗から戻ると葛葉くんの前に置かれたプリン
『私、葛葉くんを産んだ覚えないけど』
叶「僕もAちゃんと結婚した覚えないんだよな
でもこれを機に結婚を前提に付き合うってのも良いかもね」
葛「はああああ！？」
すくって口に運んだプリンが盛大に吐き出された
『きたな！！』
葛「や、これは素直にすまん
でも今のは叶が！」
叶「そんなに葛葉が取り乱すなんて思わないじゃん」
葛「と、と、取り乱してなんて！！」
叶「安心して、Aちゃんはタイプじゃないから」
『話の流れで振られてうける』
全然面白くないけどな！！！
『私だって叶さんはタイプじゃない』
叶「葛葉は？」
葛「叶！？」
バっと勢いよく立ち上がった葛葉くんに周りの視線が集まる
そんな視線に顔を真っ赤にして慌てて座る葛葉くんは、耳に手を当てて音を遮断するポージングをしてる癖に、ちょっとあいた指の隙間からちゃんとこちらの音を聞いている
『葛葉くんもタイプじゃない』
叶「あらあら」
そして分かりやすくガックリと項垂れる葛葉くんの姿に、いつ何時そんな事になる気持ちを私に抱いたのか謎すぎた
『イケメンはタイプじゃない』
叶「やっぱりAちゃんは頭がおかしいんだね」
『定期的にディスるのやめて』
叶「褒めてるんだよ
普通じゃないのがAちゃんの魅力なんだなって」
『言われた本人がそうは思えない時点で立派なディスなのよ』
追加で運ばれてきたピザを綺麗に切り分けてくれる叶さんの姿を見つめ、どうぞと差し出されたピザを1口齧った
そしてさも自分が頼んだピザかの如く、葛葉くんにも1切れどうぞと差し出す
葛「…あんがと」
『どういたしまして』
葛「叶も…あんがとな」
叶「こちらこそだよ
僕からも、ありがとうってちゃんと言わせて」
ありがとう
どういたしまして
3人言い合ったこの言葉は、今後こうやって3人でピザを齧る度に思い出すのだろうか
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クロ - 凄く面白くて続きが気になるので2が読みたいです！m(._.)m (1月23日 22時) (
レス) @page50 id: 16daf975b9 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - とってもおもしろかったです！すごく読みやすく、情景が目に浮かぶようでした！他の作品も拝見させていただいてるのですが、鍵申請のところはこちらであっているでしょうか？ (9月2日 19時) (レス) id: baa27ce60c (このIDを非表示/違反報告)
優雨(プロフ) - たなかさん» お褒め頂きありがとうございます^^てぇてぇを感じていただけて感激です笑 (8月3日 16時) (レス) id: a0cdd2f8d0 (このIDを非表示/違反報告)
たなか - ええ！！！めっちゃ話上手い！！！！！なんか大体の小説って夢主とキャラ達のラブラブやらてえてえだけだったけど夢主だけではなくキャラ同士にもてえてえがあり深いストーリーがありと凄く面白いです。凄いガチで (8月3日 0時) (レス) @page50 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
優雨(プロフ) - 豆乳さん» コメントありがとうございま泣 解像度や書き方などに続き、関係性までお褒めいただけてシンプルに嬉しいです舞い上がっております！やる気になります！！ビッグラブ笑 (5月18日 0時) (レス) id: a0cdd2f8d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優雨
| 作成日時：2023年3月23日 20時
