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だからごめんねと葛葉くんにではなく私に言う叶さんは、少しだけスッキリとした顔をしていた
ああ、私が求めていたのはコレだ
そんな思いを自分の中に押し込んでどれだけ苦しかったんだろう
葛「叶が謝る必要なんてねぇ」
そしてそんな叶さんに葛葉くんはどう向き合うのか
葛「俺にとってお前は…今もずっと特別だよ」
叶「いいよ、無理しなくて」
葛「無理じねぇ！俺は、気がついてた
ずっと叶が俺の為に色々な事を飲み込んで苦しんでたのを
気がついてたけど、俺は自分が可愛いあまりに甘えたんだよ
だってそうだろ？俺が気がついてることに気がついたら、今みたいに居なくなろうとするから」
叶「ならどうしてあの時、嘘ついたんだよ」
氷が解けてコップの表面が汗をかいて叶さんの目の前で机の上を濡らしてる
そしてカランと音を立てた
葛「あれは本心だった…叶の実力なんだって本当に思ってた」
叶「いいや！葛葉がちゃんとテストを受けていれば僕は葛葉には勝てなかった」
葛「違う！俺はちゃんとテストを受けたんだよ
ただ、いつもみたいに勉強しなかっただけで」
叶「は？」
葛「いつもヤマ張って適当に勉強すんだよ
でもそんな事して親父に褒めてもらおうなんて無駄だって思ったからしなかった
だからあの時が本当の俺の実力で、お前の実力」
今まで見た事ないような間抜け面をする叶さんは、嘘だろって小さく呟いた
叶「僕は葛葉がわざとやったんだって…」
葛「俺がんな事するかよ」
叶「葛葉だからやるんだよ
優しさを履き違えてやりかねないから
僕が可哀想だって思う時点で、葛葉は僕の事を下に見てるんだって思った」
葛「逆だよ
叶、お前はいつだって俺より上にいて眩しすぎた」
いつだって誰かが叶のそばに居た
ある日、それが俺になったのが嬉しかった
でも嬉しい事は続かないだろって分かってたから、1日でもそれが続くように、叶を刺激しないように必要最低限の意思表示をした
それが俺たちが俺たちでいる最善なんだって思い込んでたとため息をつく葛葉くん
葛「それが、逆にお前を傷つけてたんだな…」
叶「僕の方こそ、葛葉の言葉を奪ってた癖に気が付かずに酷いことを言った」
ごめんと謝る2人は、お互いのズレを擦り合わせてお互いを理解しようとしている
その証拠に、2人は謝ってるけど肩の荷がおりたような明るい表情になってたから
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クロ - 凄く面白くて続きが気になるので2が読みたいです！m(._.)m (1月23日 22時) (
レス) @page50 id: 16daf975b9 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - とってもおもしろかったです！すごく読みやすく、情景が目に浮かぶようでした！他の作品も拝見させていただいてるのですが、鍵申請のところはこちらであっているでしょうか？ (9月2日 19時) (レス) id: baa27ce60c (このIDを非表示/違反報告)
優雨(プロフ) - たなかさん» お褒め頂きありがとうございます^^てぇてぇを感じていただけて感激です笑 (8月3日 16時) (レス) id: a0cdd2f8d0 (このIDを非表示/違反報告)
たなか - ええ！！！めっちゃ話上手い！！！！！なんか大体の小説って夢主とキャラ達のラブラブやらてえてえだけだったけど夢主だけではなくキャラ同士にもてえてえがあり深いストーリーがありと凄く面白いです。凄いガチで (8月3日 0時) (レス) @page50 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
優雨(プロフ) - 豆乳さん» コメントありがとうございま泣 解像度や書き方などに続き、関係性までお褒めいただけてシンプルに嬉しいです舞い上がっております！やる気になります！！ビッグラブ笑 (5月18日 0時) (レス) id: a0cdd2f8d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優雨
| 作成日時：2023年3月23日 20時
