22 ページ44
・
弱々しく、でも今度は笑うことのない叶さんに葛葉くんが驚いていた
叶「僕が葛葉に声をかけたのは純粋に話してみたいなって思ったからと、僕がどれだけ勉強しても葛葉に勝てないのが悔しくて、どうしたら勝てるのか探るため
その間に悪い噂だって沢山聞いたよ
親のコネクションだとか、カンニングの疑いがあるだとか」
葛「そんなこと！」
叶「勿論ただの噂だって思ってたし、実際葛葉と仲良くなってからはどんな悪い話が耳に入っても、葛葉の事を分かってないだけだって思ってた
だからさ…」
叶さんが大きく息を吸って、苦い顔をして
叶「勘違いしちゃったんだよ
僕は葛葉にとってたった1人の特別な存在なんだって
それなのにあの日のテストの結果で僕は全てを理解した
葛葉にとって僕は特別じゃ無かったんだって」
ああ、言ってしまったと叶さんは口元を手でおおったのでそれ以降は表情が読み取れなかった
それでももうここまで話してしまったのだからと叶さんは、その後私に会った時にうちの制服を見て葛葉くんを思い出し、当時の気持ちも思い出してしまったこと
コンビニで葛葉くんと会って、自分が居なくなり、昔みたいに独りで居るのだろうと思っていた葛葉くんに、私という存在が居たという事が気に食わなかったこと
でも私と話していくうちに、葛葉くんが自分にとってどういう存在だったかを思い出し、もう一度やり直そうと思ったのに、やっぱり葛葉くんが望む自分は、本来の自分では無かったのだという悲しみと怒りがどうにもならなくなった事をゆっくりと話してくれた
叶「本来の僕は葛葉が望む、なんでも笑って許せる人間じゃないんだよ」
自分の中にある汚い部分が隠しきれない今、一緒にいるべきでは無いのだと叶さんは結論づけたのだろうか
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「2j3j」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クロ - 凄く面白くて続きが気になるので2が読みたいです！m(._.)m (1月23日 22時) (
レス) @page50 id: 16daf975b9 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - とってもおもしろかったです！すごく読みやすく、情景が目に浮かぶようでした！他の作品も拝見させていただいてるのですが、鍵申請のところはこちらであっているでしょうか？ (9月2日 19時) (レス) id: baa27ce60c (このIDを非表示/違反報告)
優雨(プロフ) - たなかさん» お褒め頂きありがとうございます^^てぇてぇを感じていただけて感激です笑 (8月3日 16時) (レス) id: a0cdd2f8d0 (このIDを非表示/違反報告)
たなか - ええ！！！めっちゃ話上手い！！！！！なんか大体の小説って夢主とキャラ達のラブラブやらてえてえだけだったけど夢主だけではなくキャラ同士にもてえてえがあり深いストーリーがありと凄く面白いです。凄いガチで (8月3日 0時) (レス) @page50 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
優雨(プロフ) - 豆乳さん» コメントありがとうございま泣 解像度や書き方などに続き、関係性までお褒めいただけてシンプルに嬉しいです舞い上がっております！やる気になります！！ビッグラブ笑 (5月18日 0時) (レス) id: a0cdd2f8d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：優雨
| 作成日時：2023年3月23日 20時
