13 ページ27
・
朝の葛葉くんの反応を思い出す
私の口から出た にし第4高校 という単語に明らかに動揺していた
見開かれた瞳がゆらゆらと揺れていたし、下駄箱に仕舞おうとしていた靴を片方落としてたそれは動揺の他に無いだろう
『ぷわって葛葉くんと同中なんだっけ』
不「んーそうやけど、何？Aちゃんが珍しくウチのクラスに遊びに来たと思ったら、ずはの事聞きに来たん？」
ロ「は？そういう事なら黙ってらんねぇんだけど」
『ローレンは黙ってて欲しい』
ロ「なんかじゃない！？」
それはそうだろう
ローレンが黙ってくれなきゃ話が進まないのよ
不「ローレンから聞いたけど、Aちゃんの幼なじみがにし高に居るんでしょ」
『もう喋ったのかお喋りめ』
ロ「ドタキャンされた仲間にはすぐ言うに決まってる」
不「Aちゃんが聞きに来たことがずはとにし高がって話なら俺は何も言える事無いで」
『別にそれだけ聞ければ良いかな』
深く聞くつもりは最初からない
ただ、この話がどれ程触れてはいけないものか確認をしたかっただけ
『あと現国の教科書貸して』
それに本命はこっちだ
不「今日ウチのクラス現国無いから持ってへんよ」
『嘘！あとちょっとで授業始まるのに！！』
ロ「8組さっき現国だったぽいけど」
『まじ！？借りてくる！！』
現国の教科書をGETするべく8組へ走る
でもあれ？どうしよう
『8組に知り合い居ないかもー！！！』
そう叫ぶ私に、がんばれーぇなんて呑気に手を振ってないでぷわもローレンも助けてくれよ
イ「あれ？A何してんの」
『や、それは私の台詞』
でも何故か8組から出てきたイブ君にばったり遭遇
イ「友達に数学の教科書貸しに来たんだけど」
『そそそ、その友達に現国借りて！』
イ「ええー忘れたの？」
『今日のカラオケ、ローレンから徹底的に守ってあげるから』
イ「借りてきましょう」
無事に現国の教科書をGETして一安心でルンルンと教室へ戻れば葛葉くんと目が合った
だからニコッと笑えばサッと目をそらされる
自分の席に座って、授業開始のチャイムが鳴る中、少し前に行われた席替えで、少し離れた場所に座る葛葉くんを盗み見る
相変わらず丸まった背中は、近くで見るより離れた場所から見る方のが余計丸まって見えた
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1322人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クロ - 凄く面白くて続きが気になるので2が読みたいです！m(._.)m (1月23日 22時) (
レス) @page50 id: 16daf975b9 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - とってもおもしろかったです！すごく読みやすく、情景が目に浮かぶようでした！他の作品も拝見させていただいてるのですが、鍵申請のところはこちらであっているでしょうか？ (9月2日 19時) (レス) id: baa27ce60c (このIDを非表示/違反報告)
優雨(プロフ) - たなかさん» お褒め頂きありがとうございます^^てぇてぇを感じていただけて感激です笑 (8月3日 16時) (レス) id: a0cdd2f8d0 (このIDを非表示/違反報告)
たなか - ええ！！！めっちゃ話上手い！！！！！なんか大体の小説って夢主とキャラ達のラブラブやらてえてえだけだったけど夢主だけではなくキャラ同士にもてえてえがあり深いストーリーがありと凄く面白いです。凄いガチで (8月3日 0時) (レス) @page50 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
優雨(プロフ) - 豆乳さん» コメントありがとうございま泣 解像度や書き方などに続き、関係性までお褒めいただけてシンプルに嬉しいです舞い上がっております！やる気になります！！ビッグラブ笑 (5月18日 0時) (レス) id: a0cdd2f8d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：優雨
| 作成日時：2023年3月23日 20時
