信じてみても良いですか？ (ページ10)

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１０話ページ10

まふまふside

とうとうAちゃんを迎えに行く日。

僕もこの日のために色々準備してたんだ。

ほこりを被った部屋を掃除して、必要最低限の家具を置く。
今度買い物にでも行ってちゃんとしたのを買ってあげるんだ。
さかたんの所に行って、事情を説明すると、色々なことを教えてもらった。

車でAちゃんの家にいく。
インターホンを鳴らすと反応してくれた。

『は、はいAです。』

ま「僕、相川真冬です。Aちゃんの迎えに来たけど、準備できてるかな？大丈夫？」

『大丈夫、です。えっと、今、開けますね。』

やっぱり緊張してるなぁ、でも、前回喋った時よりかは声が大きい。

ガチャ

という音をたてて目の前の扉が開く。

『っ……』

緊張と恐怖、不安などの気持ちが混ざっている瞳が見える。

怖がられないように、優しく、穏やかに話しかける。

ま「おはよう。Aちゃん。荷物は明日届けてもらうから、とりあえず車に乗って僕の家行ける？」

そう言うと、微かに頷いてくれて、

「良かった。」

とつい口をこぼしてしまった。