信じてみても良いですか？ (ページ20)

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２０話ページ20

貴女side

階段を降りて、顔を洗って、ダイニングへ向かうとまふさんが朝御飯を作っている途中だった。

「あ、Aちゃんおはよう」

『おはようございます』

ま敬語になってるよ？」

『あっ、おは、よう』

「ふふ、はい、おはよう。もう少しで朝御飯出来るから席に座ってて。」

『はい。』

癖でつい、敬語になってしまう。
敬語なし、敬語なし、と頭で繰り返しながら席につく。

少したつと朝御飯が置かれて、いただきます。と食べ始めた。

「今日はカウンセリング１０時半からだけど大丈夫？行けるかな？」

カウンセリング、という言葉で体がか固まる。
また知らない人に会って話さなければいけないのか。

ギュっと箸を握って頷けば、僕もいるからね。と言われた。

まふさんの家に来た時はすごく緊張して怖かったけれど、いろはちゃんとぽてとちゃんのお陰で話せるようになった。

でも病院がそもそも好きじゃないし、目が覚めたときにいた病院は大きかったから人がきっと沢山いるだろう。

行きたくないなぁ

そこからは食欲もなくなって、ご飯を残してしまった。

暗い気持ちのまま、また自分の部屋のベットに向かった。