艦これ二次創作37 (ページ1)

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交渉ページ1

「やっと着きましたね。」吹雪が息を切らしながら言う。
「だいたい、500海里くらいか？」
「デカいお屋敷に居るのかと思ったら、中規模の館じゃねぇか...」日本が期待外れと言いたいのが皆に伝わった。
「文句ゆうなよ。我々は交渉人だ、交渉人がそんな態度を取って鎮守府に編入できると思う？」
「それは...」
「だったらそう言う発言はよせ。」
「わ、分かってらい！」
「あのぉ、そろそろ行きましょうか。」恐る恐る吹雪が提案する。すると、無言で2人は館に向かって歩いて行った。
‐‐‐館・玄関前‐‐‐
「どちら様でしょうか？」玄関前で掃き掃除をしていた少年が尋ねた。
「吹雪です、此方に有力な退役軍艦がいらっしゃると聞きまして、鎮守府に迎い入れたいと思いまして...」
「なるほど。ではしばらくお待ちください。」
「分かりました。」
「で、どんな艦なんだ？この館の主は？」
「さぁな？きっとスゲェ強い奴なんだろうな...」
‐‐‐5分後‐‐‐
「我が君が御会いして下さるそうです。ではどうぞ此方へ。」そう言って戻ってきた少年に付いていくと、和室に案内された。暫くお待ちください、とだけ言い、少年は去っていった。数分後、１人の男と帯刀した男がやって来た。
「あなた方が使者殿ですな？桜花(さくらばな)から聞いております。申し遅れました。私は航空巡洋戦艦の鳳凰と申します。」
「吹雪です。此方は50万トン戦艦・日本(ひのもと)さん、キング・ジョージ５世級戦艦のプリンス・オブ・ウェールズさん、此処まで道案内をして下さった...」
「おぉ、青龍！元気にしてたか⁉」
「お陰様で。其れよりも要件を済ませましょう。」
「そうだったな。で、何かな？その要件とは？」
「貴艦に私たちの所属している鎮守府に来ていただきたいのです。」
「そうかそうか。その件、詳しくお聞かせ願おう。」すぐさま、帯刀していた男が刀を手に取った。
「待て、春風！」
「しかし、鳳凰様はもうどこにも属さず己の道を歩むと申していた筈...何を今更...！」
「話を聞くとは言ったがまだ行くとは言っとらん！」
「すみません...」
「見苦しいとこを見せてしまいましたな。」
「いえいえ、急に押し掛けたのは私たちなので...」そして世界の現状と日本艦隊旗艦・旭日が深海棲艦になってしまった事等を話した。それを鳳凰は黙って聞いていた。すると、
「分かった、大事の様だな。遊撃旅団全艦、鎮守府に行くぞ！」
「鳳凰様...！」
「良いから黙って来い！」
「分かりました...」