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＿
『は、はい！』
上ずった声で私が答えると
マイクさんはトコトコと目の前までやって来た。
笑顔で私の前へ手を差し出した。
『え？え？』
どうしていいのか分からず私が戸惑うと
マイクさんは得意げな笑顔で
口を開いた。
「Aさんはノートンとお友達なんでしょう？
じゃあ僕とも友達だね！
友達の握手!」
『おともだち……』
「あれ？
嫌だった？」
マイクさんが首を傾げ、哀しそうな表情をした。
私は慌ててマイクさんの手を握る。
私と同じくらいだろうか、小さな手はがさついていて
練習ばかりの日々を送っていることが分かった。
本当に努力家なんだなと思う。
「えへへ、Aさんと友達に慣れて嬉しいよ！」
キュッ、と手を握り返された。
そのまま手前に体を引っぱられ、私はそのまま倒れそうになった。
倒れる直前に大きな花束が顔面に現れた。
噎せ返りそうな花の香りに、目の奥で星が瞬いたように感じる。
『うわっ……っ！』
マイクさんは私にその花束を握らせる。
「これは僕とおともだちになってくれたからプレゼント！」
そしてぼんやりとしている私の頬に
軽く音を立ててキスをした。
「Aさんに幸せが訪れますように!」
そう言って悪戯がばれた子供の顔をした。
子犬のような彼の表情に流されてしまいそうになる。
幸せを体現したような彼の周りはいつも春のようで、
初めて会ったのに彼の人当たりの良さが伝わってきた。
でも、急にキスするのは無いんじゃないだろうか？？
「また来てね！A、ノートン！」
放心したままの私へさらに花束を押し付けると、
マイクさんはテントの外まで見送ってくれた。
帰りの馬車の中で
「たくさんもらっちゃったね」と笑うノートンさんに応えず、
私は花束に視線を落とした。
花束を見るだけで彼の笑顔が脳裏に浮かんで、
胸が少しだけ絞めつけられた。
fin.
＿
・恋人未満友達なり立てなマイク君とAさんでした。
マイク君って初めて書いた……。
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あまね(プロフ) - 完結？！ (10月1日 11時) (
レス) @page10 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディ子(プロフ) - 三千幸さん» はい！いや、多分上手だと思います！なんか上からですみません。書いてくれるだけで嬉しいです！ (2020年3月16日 20時) (レス) id: c401cf24f7 (このIDを非表示/違反報告)
三千幸 - キャンディ子さん» OKですよ。マイク君はまだ、本編に出てないので書き慣れてないのですが、大丈夫ですか？ (2020年3月16日 20時) (レス) id: d839c37112 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディ子(プロフ) - あの、リクエストよろしいでしょうか？マイクくんとの恋愛のお話が見たいのですが……リクエストってこんな感じでいいですか？ (2020年3月16日 20時) (レス) id: c401cf24f7 (このIDを非表示/違反報告)
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