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サーカスの演目が全て終了した。

私自身もサーカスを見るのは久しぶりで、
幼い時にイドーラ様と観に来た依頼だった。


「面白かった?」
『はい!とっても!』


少し不安げな表情で聞いてきたノートンさんに
そう応えた。

途端に
彼は向日葵のような笑顔になって捲し立てた。
本当にうれしい時にしか見せない表情だ。


「あの真ん中で曲芸をしていた金髪の子が
 僕の友達なんだ!」
『玉乗りがとても上手でしたね』
「本当に努力家なんだよ、マイクは。
 サーカスに拾われたって聞いたときは
 ビックリしたけど、幸せそうで良かったよ」


そう語るノートンさんの横顔は幸せそのもので
本当に良いご友人なんだなと思った。


「じゃあ、帰ろうか」
『え、ノートンさん楽屋へ行かないんですか?』


幸せそのものの表情で馬車を呼ぼうとする
ノートンさんに私は慌てて声をかけた。

ノートンさんは変な顔をして立ち止まった。


「がくや?」


どうやら楽屋の存在を知らないらしい。

私が楽屋が何かを教えてあげると、
そんなものがあったんだね、行きたい!と
食いついてきた。

私は一番大きなサーカスのテントの裏手へ回り、
連立している小さなテントを回る。

途中で会った猛獣使いのお姉さんに
曲芸師さんの居場所を聞くと快く教えてもらった。


「マイク!」
「ノートン!来てくれたんだね!」


マイクさんのテントへ入ると
ノートンさんとマイクさんは2人で
泣きながら抱き合った。

本当に幸せそうで
私ももらい泣きしてしまいそうだった。

やがて近況を話し合った彼らの視線は
私に向いた。


「君がAさんだね!
 ノートンのことを大切にしてくれてありがとう!」
『”大切にしてくれて”って……
 ノートンさんは別にモノじゃないので、
 私は自然に接してるだけなんですが……』


マイクさんの言葉に困りつつもそう返すと
彼はキョトンとした。
それからすぐに笑いだす。

その笑顔は色とりどりの花が咲き誇ったようで
思わず見とれてしまう。


「わぁ、良い人だね!
 ノートン、本当に良かったね!」
「……へへ」


私から視線を外すと
マイクさんは笑顔でノートンさんに声をかけた。

マイクさんは舞台に立っていた時から
今までずっと笑顔だ。
素敵な笑顔、と言うのもあるけれど
裏のない笑顔だと伝わってくるのがいいなと思った。

微笑ましく見ていると
マイクさんは再びこちらへやって来た。


「ねえ、Aさん!」
『は、はい!』

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あまね(プロフ) - 完結?! (10月1日 11時) (レス) @page10 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディ子(プロフ) - 三千幸さん» はい!いや、多分上手だと思います!なんか上からですみません。書いてくれるだけで嬉しいです! (2020年3月16日 20時) (レス) id: c401cf24f7 (このIDを非表示/違反報告)
三千幸 - キャンディ子さん» OKですよ。マイク君はまだ、本編に出てないので書き慣れてないのですが、大丈夫ですか? (2020年3月16日 20時) (レス) id: d839c37112 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディ子(プロフ) - あの、リクエストよろしいでしょうか?マイクくんとの恋愛のお話が見たいのですが……リクエストってこんな感じでいいですか? (2020年3月16日 20時) (レス) id: c401cf24f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三千幸 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年3月16日 10時

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