【第五人格】初めてのほしいもの-another-

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僕は食堂で♀さんと別れて
自室に戻った。

相変わらず
広すぎて落ち着かない。
でも
狭いとクローゼットに閉じ込められたことを思い出す。

これで良かったのかも。



カーテンを開ければ
外はうっすらと明るくなりつつあった。

僕の部屋には毛糸で作られたマフラーが置いてある。

きっと彼女かマーサさんが作ったんだろうな。
取り上げられたことがあっても
【与えられたこと】はなかった。


「いつの間に……」


僕は自分のポケットの中に
常に入れている鉱石を取り出した。


今日はいつもの様に朧げな夜じゃなかったから

少しだけ

おまじないの気分で。



僕は大切な鉱石を部屋の机の上に置いた。


誰も取らないだろうから

落とさないうちに

ここに大切にしまってみよう。



ねぇ、マイク。

僕も大切なものを見つけられたみたいです。

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