【Req】 宵 【天音 さんより】 ページ5
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"生まれや育ちでその人を否定してはいけないと"
と手習いの本には書かれていた。
私はその考えを信じていた。
だが成長して私は知る。
"その人を否定してはいけない"のというのは
【認識】し【仲良く】するということでは無いのだ。
月の光に誘われて外へ出ると
庭の隅に人影。
『……えっと、ノートンさん？』
「あれぇ、♀さんだぁ。
どしたの？」
こちらを見てくる瞳はうつろで
口数の少ない彼にしてはよく喋る。
着ている寝間着の袖口は土で汚れていた。
『どうしたんですか！
それ、泥だらけじゃないですか！』
夜中にもかかわらず叫ぶと
ノートンさんは苦しそうな表情で耳をふさぐ。
「やめて！
そんなに、さけばないで。
ぼく、何もわるいことしないから」
いつもと様子が違う彼に戸惑いつつ
私は声量に注意して話しかけた。
『ごめんなさい……。
ノートンさん？、ここは寒いから
中でココアでも飲みましょう』
「ここあ、すき！」
私の提案に笑顔になったノートンさん。
ここあ、ここあ、と喜ぶ彼は子供のよう。
はしゃいでいる表情を観察すると
耳が真っ赤になっていた。
一体、何時からあんな所にいたのだろう。
2人で手をつなぎ廊下を通る。
途中で「くらいのこわい」と言った彼のために
3本のろうそくがついた燭台を探してきた。
それを2人でもって歩く。
『今、ココアを作りますからね』
私はノートンさんを食堂の椅子に座らせ
台所へと移動する。
牛乳を見つけて温めていると
ノートンさんが入ってきた。
『もうすぐ出来ますから、待っててください』
「いや、それは♀さんが飲んで」
嫌にはっきりとした物言いに
私は顔をあげた。
いつものの表情のノートンさんは
右手に食堂に置いてあった
ワインボトルを持っていた。
それ、かなり度数が高いものじゃ……。
「ごめん、何か面倒かけたみたいだね。
僕はもう、起きたから大丈夫」
『え、起きたって。
それにノートンさん、今は深夜ですよ』
「あ……」
ノートンさんはバツの悪そうな顔になった。
「ごめん。
眠れるまで、ここにいていい？」
『はい、もちろんです。
私も起きてますね』
私はもう一度牛乳を温めるために
コンロと向かい合った。
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あまね(プロフ) - 完結？！ (10月1日 11時) (
レス) @page10 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディ子(プロフ) - 三千幸さん» はい！いや、多分上手だと思います！なんか上からですみません。書いてくれるだけで嬉しいです！ (2020年3月16日 20時) (レス) id: c401cf24f7 (このIDを非表示/違反報告)
三千幸 - キャンディ子さん» OKですよ。マイク君はまだ、本編に出てないので書き慣れてないのですが、大丈夫ですか？ (2020年3月16日 20時) (レス) id: d839c37112 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディ子(プロフ) - あの、リクエストよろしいでしょうか？マイクくんとの恋愛のお話が見たいのですが……リクエストってこんな感じでいいですか？ (2020年3月16日 20時) (レス) id: c401cf24f7 (このIDを非表示/違反報告)
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