気になる人 ページ16
伏見side
「…気配を殺して近づかないで下さい。そしてさっさと仕事に戻って下さい」
俺は舌打ちをしながら相手に顔を向ける。そこにはいつも通り、涼しい顔を浮かべているムカつく上司が立っていた。
「何やら職場が騒がしいようですが…何か、ありましたか?」
「別に…関係ないです」
「そうですか。私はてっきり、この前、セプター4に突っ掛かってきた女性の「仲間の方」で何かあったのかと」
この人は分かっていながら質問してくる。だから嫌なんだ。俺は舌打ちをして顔を背ける。
「その手の中の手紙は…その方から?」
俺は思わず手の中の手紙を隠す。
「あんたには関係ないですから…」
俺はそれだけ言い残しその場を去る。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
「…気になりますね、君が気にかける人間が…他にも居たなんて」
その声は俺の耳には届かなかった。
37人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽楽 - 同じものをもう一回書くの…大変… (2014年7月25日 13時) (レス) id: fbe8c28459 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:陽楽 | 作成日時:2014年7月6日 9時