俺の彼女がこんなにも可愛い【伏黒恵】

38話　伏黒side ページ47

伏黒side





『泣かないでくださいじゃないよ馬鹿あああ！！』


こ、これは、相当怒ってらっしゃる…




『頭！！血出てる！！外傷は！？？』

伏｢えっ、あ、頭打ったのと左足多分折れました。
　 あとアバラも何本か…｣

『どうして呼んでくれなかったの！！
　私、ビルから恵くんの呪力が消えかかるまで
　気づけなかった…
　もっと早ければっ、恵くんも怪我すること、
　なかった、のにっ……』

伏｢そんな、未来さんのせいじゃ、俺が｣

『知ってたの、最近恵くんが無茶してたこと。
　硝子お姉ちゃんに大アザいっぱい作って
　医務室くるって聞いてすごく心配だった。
　迷ってるなら、困ってるなら、言って欲しいの。
　力になるから、私も一緒に頑張るからっ、
　だから、自分の命を蔑ろにしないでっ……』




そうだ、未来さんは知ってるんだ

当たり前の日常が当たり前ではないこと

大切な人が突然いなくなってしまうことの辛さ、
悲しみをちゃんと理解してるんだ

だって、そうだったから



両親を目の前で殺されて。
弟は自分を庇って呪われて。


どれだけ辛かっただろう

どれだけ苦しかっただろう



それを俺は繰り返そうとしたんだ

最低だ。いつまでも自分勝手
これじゃあ未来さんを安心させるどころか
津美紀の呪いを解呪することも出来ない

俺は、強くなるんだ。





伏｢未来さん、俺、強くなりたいです。
　 こういうやり方じゃ何も成長しないって
　 分かってました。
　 でも交流会で自分が弱いことを突きつけられて
　 焦って、それを言い訳に無茶してました。｣

『うん…』

伏｢でも今のままじゃ全然駄目ですよね。
　 だから、高専戻ったら稽古付き合ってください。｣

『！……うん！！』







『あ、でも今日はだめだよ。』

伏｢…なんでですか。｣

『むすってしないの！
　恵くんまた無茶するんだもん。』

伏｢………………しません。｣

『間長いですけど！？』

狗｢明太子〜！(帰るよ〜！)｣

『は〜い！』








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これにて第1章は終わりとなります！
沢山待たせてすみません！

共感、質問等温かいコメントありがとうございます！
全て次回更新時にまとめて返信させて頂きます！

そして次回から続編となります！
ついに八十八橋まで来たぜ！
続編をお楽しみに！

桜咲

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