＃２「発芽」 ページ6
嗚呼、厄介な呪術師たちが私に宛てがわれた。
【計算外】
呪術師としての実力者を避けて、駆け出しであろう若人を希望したことが仇となってしまったようだ。
白髪と黒髪の男共は、特級クラスの実力を持つのだろうか。
なんなんだ、あのふざけたサングラスと前髪は。
あの、女の子については問題ないだろう。等級は4級から3級程度の実力と仮定しておこう。
夜「……お前たち、わかっているな」
悟・硝「「は〜い」」
傑「大丈夫、指示通りに任務を遂行しますよ」
夜「……その当たり前のことが不安なのだ」
そう不満を零しながら、担任であろう夜蛾はこの場を後にする。
さて、どうしたものか。
『今日と明日…公演のオーラスまで護衛をしてくださるとの事でしたよね。』
悟「そっ。俺らに任せてくれれば怖いもんなんてな〜んもないから安心しな」
いかにも軽薄を形容したようなこの男は、サングラスを外して私にウインクを贈った。
その瞳に、明らかな【違和感】を感じた。
私は、無意識に彼との距離を詰める。
『……綺麗ですね、その瞳』
まるで目玉を抉りとるような勢いで、距離を詰めてしまった。気づいた時には、彼の頬に両手で触れてしまっていた。
彼は、驚いたようにその美しい瞳を開いていた。
『あ……ごめんなさい!!あまりに見慣れない綺麗さだったから、本当にごめんなさい!!』
冷静に、怪しがられてはいけない。
自然に、自然に物珍しさに興味を持っただけのように。
私は、頭を下げて謝罪をする振りをする。
傑「気にしないで。確かに、彼の瞳は普通に生きていたら中々お目にかかれないものだもんね。」
『…それでも、あまりに軽率でした。気分を悪くされてはいませんか？』
傑「大丈夫だよ。そんな事より、今日と明日の私たちの行動について説明してもいいかな？」
そう言って、私の背中に触れるか触れないかの距離で手を添えてくる黒髪の男。
この爽やかな笑顔は、なんとも胡散臭い。
『はい、お願いいたします。』
私と黒髪の男は、控え室のテーブル席に向かった。
硝「……おーい、五条ー。」
悟「………」
顔を近づけられた瞬間から、悟は言葉を発さずに固まり続けていたため硝子は声をかけて顔を覗き込む。
硝「……あらら〜」
陶器のような肌は、季節外れの紅葉を描いていた。
硝子はその様子を呆れながら、慈悲と言わんばかりに彼のサングラスをかけ直してやった。
硝「ほら、行くぞー」
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エゴ信者。 - しゅーーさん» コメントありがとうございます。私もヴィラン系ヒロイン大好きなので、共感して頂けて嬉しい…！更新頑張ります、読んでくださり本当にありがとうございます。 (1月7日 18時) (
レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
エゴ信者。 - B.E.E.L.E.さん» 再度コメントありがとうございます。見続けてくださる事実だけで感無量です。オリジナル編はご認識の通りクライマックスです、少し話の中身の肉付けを考えることに苦悩してますが第1幕、最後まで頑張っていきます！ (1月7日 18時) (レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
しゅーー - 敵側系のヒロイン…マジでほんとに好きです！！！思わず読み込んでしまいました！笑 ここからの展開を楽しみにしてます！！これからも更新頑張ってください🫶 (1月7日 13時) (レス) @page37 id: 818f66b315 (このIDを非表示/違反報告)
B.E.E.L.E.(プロフ) - エゴ信者。さん» ご返信ありがとうございます！いよいよクライマックス展開ですかね？ダークヒロイン最高です、、パパ黒がどう重要なのか、、更新楽しみにしています！ (1月7日 2時) (レス) id: cde15767ef (このIDを非表示/違反報告)
エゴ信者。 - B.E.E.L.E.さん» 返信遅くなりました。感想・評価等本当に励みになります。ありがとうございます。パパ黒ですね、この先の展開で大重要人物ですので引き続き見てくださると嬉しいです。頑張ります！ (1月5日 8時) (レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エゴ信者。 | 作成日時：2024年1月3日 12時
