アイするカノジョ。【呪術廻戦】

＃９ - ３ ページ42

Aは、馬の呪霊の額にキスを落とす。
彼女のその【呪い】で、呪霊は強化される。

溢れ出す、暴力的な呪力。

その視認できる力量に、傑は身構える。



『傑さん、生きていたら会いましょう。』



また、彼女は穢れを生み出す。
無数に、蜂のような呪霊を馬の呪霊の援護として残して彼女は先を急いだ。



傑「待て、A!!」
『………王子様は、迎えに来てくれるものですよ？』



そう、怪しく笑みを浮かべて彼女は姿を消した。
その途端、無数の蜂型呪霊は傑を襲う。

傑は、使役しているイカ型の呪霊で相打ちにさせる。

そして、1番の強敵である馬の呪霊を狙うためワーム型の呪霊を召喚して空中移動をする。



傑「…蜂型の呪霊は、取り込むに値しないな。だが、あの馬の呪霊は準1級…いや、先程よりも呪いが濃い…。測定不能と見て、必ず降伏させる。」



そうして、馬の呪霊の術式を様子見るために遠距離型の攻撃を仕掛ける。小さなダンゴムシのような呪霊を、指弾で狙い撃つ。

馬の呪霊は鼻息だけで、それを蹴散らした。
敵対象を確認したのか、傑のことをじっと見つめている。

その刹那、馬の姿は変化して角と翼が生えてくる。

呪霊は、自分の意思で形態を変化させたのだ。




傑「……ははっ、まじかよ。」




傑の口角があがる。
その無意識に緩む口元は、彼の中の小さな"期待"を揺らめかしている。

彼に視えたのは、彼女とのビジョン。



夏油傑の【呪霊操術】と愛空Aの【呪胎無全】。



対峙すれば相性最悪、味方なれば相性最高。
彼女がいれば、リーズナブルな未来が描ける。




傑「A、私はどうしようも無く君が欲しい。」




その言葉は、理想たる世界のための本音か？

何を見据えて生まれた言葉なのか
そんなこと、今の彼にはどうだって良かった。


猛烈な速さで傑に突進してくる馬の呪霊と建物を揺らす勢いで傑は衝突をした。




____武道館 メインステージ


激しい揺れが起こる。
あの阿鼻叫喚を再現した現場には、食い殺された人間の身体の一部や撒き散らしたペンキのようなルベル色で彩られていた。

ただ、静寂が2人を包む。



『……悟くん、他の呪術師はどうしたの？』


悟「……外に逃げ出した呪霊と交戦中。低級呪霊を会場から追いやったのもお前の仕業なんだろ？」
『そうですね、全部が私のせいです。』
悟「………」



悟は、彼女に何も言葉をかけない。
そんな彼女は、彼をおちょくっているのか楽しそうに話す。

＃９ - ４→←＃９ - ２

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す