アイするカノジョ。【呪術廻戦】

＃８ - ２ ページ37

日「アイドルしてるAちゃんは、最強!!無敵!!って感じするよな。」

『……そ？』
日「そう。おじさん毎回関心してる」
『まだおじさんって歳じゃないでしょー。』




そんな私だけの思い出は、大切に脳裏に保管して。
強い殺意を孕んだ瞳で、前だけを向いて歩き出す。




『大丈夫、私は最強で無敵のアイドル。』



正しき世界を、私だけの幸福の絶望を。
この不平等で不条理な世界に、"神様"なんて存在しない。

そう、私は私にだけ誓おう。




開演の音楽も無ければ、開演のアナウンスすら無い。
今から始まるのは、人間共に送る絶望の鎮魂歌。

ほら、安らかに早く死に急げよ。




『媒呪命捨____重毧絶唱』



ありったけの、今まで蓄積していた分まで
我慢し続けた、言葉を呑み込み続けた、
苦しんできた、痛みを受け続けた、
許しを乞い続けてきた、憎しみを隠し続けていた、


この等身大の【アイ】で、お前らを呪ってあげるから。




『______心から、呪いしてる♡』




その言葉と同時に、放たれるのは様々な造形の無数の呪霊。
彼女は、今認識している呪力をすべて【穢れ】に変えて解き放つ。

それは、思い嫌う過去と忌み嫌われた自分を消し去るかのように。






____日本武道館 控え室


一気に現れた、恐ろしいほどの数の呪霊の気配。
3人は、すぐさま控え室から飛び出す。


傑「硝子!!君は一応、スタッフや運営側の避難誘導をしながら日下部さんに連絡を!!終わり次第客席側も手伝ってくれ!!」
硝「おっけー。」


廊下の途中で、硝子と別れて悟と傑は観客席に急ぐ。

悟は自身の術式で可能となる空中浮遊で
傑は自身の術式で使役した飛行型の呪霊に乗って。



悟「なぁ、Aはどこいったかわかるか？」
傑「…分からない。彼女のことは、日下部さんと居たはずだから硝子に任せよう。」
悟「……………ああ。」




あっという間に観客席に到着する。
目の前に広がる様子はまさに阿鼻叫喚。

見えない存在に、食い殺されては吹き出る血液。

見えない恐怖が、この日本武道館を覆いこんでいる。




傑「窓の方々、警備員の方々は観客の避難誘導を!!呪術師の方々は、一般人の保護を優先とした呪霊の討祓を!!」





傑が機材席にあるアナウンスマイクを使用して、会場全体に指示を出す。

この阿鼻叫喚、指示待ちをしている窓や一般呪術師以外アナウンスに耳を傾けることも出来ないと判断したからだ。

傑は、使役している呪霊を使用して悟に続いて討祓を始める。

＃８ - ３→←＃８ - １

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す